マンションに長らく住んでいると、住戸内のインターホンが故障したり、水栓レバーの付け根部分から水漏れが生じたり、住戸の鍵が抜けなくなったり、突然お湯が出なくなったり、色んな困り事が起きます。
賃貸で入居しているのなら、大家さんとか管理会社に連絡すれば事足りますが、マンションを購入して住む場合は、住戸内の事であれば、その住戸の所有者が対応しなければなりません。
また、その住戸を賃貸に出される場合は、借主から故障の相談や苦情を直接受けることもあるでしょう。そこで、どこに連絡をすればよいのか、どのように対応すればよいのか悩まれる方がいらっしゃると思います。
知り合いに工事関係の業者さんが居れば、そこに相談することもあるでしょう。一般的にはそのマンションを管理する管理会社に連絡されるケースが多いかと思います。
私の住んでいるマンションでは、管理会社に連絡しても「共用部分の管理しか行っていないので、専有部分は各自で対応願います」、そんな言葉が返ってきます。
分譲マンションの管理会社は、共用部分の管理しか行わないので、専有部分は対象外となります。管理会社の中には、専有部分の修理対応まで行う会社もありますが、これは管理組合と結んでいる管理委託契約とは別扱いの任意的なサービスになります。
マンションの共用部分、専有部分に関わらず、困った時に対応してくれる管理会社はありがたい、個人的にはそう感じます。どこに連絡をすればよいのか、どのように対応すればよいのか、相談に乗ってくれるだけで不安が解消されます。
契約書面上の事務的な対応しかしない管理会社もあれば、住宅に関連する様々なサービスを提供する管理会社も存在しますが、マンションの所有者からしてみれば、この差は大きいと思います。あくまで個人的な意見になりますが…
マンション管理会社は大きくデべロッパー系と独立系の二つに分かれますが、デべロッパー系管理会社は、その系列会社に該当しますので、専有部分の設備に関わる情報を入手しやすいのが特徴です。
どんな設備が設置されているのか、メーカーはどこなのか、これは系列会社の強みです。なので、修理対応について相談しても、不親切な企業で無い限りその多くは相談に乗ってくれると思います。
一方の独立系管理会社は、専有部分内の設備に関する情報量が乏しく、リプレイス(管理会社変更)の際に専有部分内の設備の情報を確認したり、引き継ぐことはしませんから、そこで情報履歴が完全に途絶えたりもします。それは独立系の欠点とも言えます。
専有部分の管理は所有者自ら行う、この考え方が基本だということを知っておかないと、きっと対応にギャップを感じると思います。マンション管理会社にとっては業務外、そこを前もって知っておくべきだと思います。
以上、前提論的なお話をしましたが、分譲マンションの場合、設備によっては色んな制約があり、工事内容によっては管理組合への申請が必要になるケースがありますので、事前にマンション管理会社に相談した方が良いです。
例えば、インターホンの故障の場合、管理組合の費用負担で行うケースがありますので注意が必要です。
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