マンションによっては、トランク付きのエレベーターが設置されている。トランクとは、急病人をストレッチャー(上の写真)に乗せ、寝た状態で搬送できるエレベーター内の拡張スペースのことを言う。
通常のエレベーターの奥行きは115cmから152cm、それに対しストレッチャーの全長は一般的に190cm程度だ。通常のエレベーターはストレッチャーが入らない。
そこでエレベーターの奥行きを拡張できるトランクを設けている。これにより奥行きが200cm程度になる。
トランクの鍵について
トランクの扉には錠前が設置されているから、鍵がないと扉を開けることができない。
救急隊が来ても、鍵がなかったらストレッチャーが使用できない。実は、この鍵の貸出しの問題もあって、昔はこのトランクが有効利用されていなかったのだ。
そこで、救急隊が所持する鍵で解錠ができるように、平成15年にトランクの鍵が統一された。この統一された鍵には、EⅯTRという英字が刻字されいる。