マンション生活

マンションのベランダ・バルコニーの布団干しについて

2019年7月19日

 

マンションのベランダ・バルコニーの手すりによく布団が垂れ下がっている光景をよく見かけます。さすがにタワーマンションで見かけたことはありませんが…(笑)

ベランダ・バルコニーの手すりは、布団を干すのに恰好の場所とか、他に布団を干す場所がない、そんな理由で干されていると思います。

私の住んでいるマンションでは、ベランダ・バルコニーの手すりに布団を干す行為は禁じられています。入居当初のルール(使用細則)には無かったのですが、新築入居してまもない頃に、布団を固定する際に用いる止めバサミが落下して、その下に駐車していた自動車に直撃、破損させるという事故が起きました。

一歩間違えば人身事故になりかねない、そんな危険な事故です。

そこで布団干し禁止のルールが使用細則に加わったという経緯です。

他のマンションでも同様の事故は起きています。止めバサミは軽量でも、高層階から落下すれば、かなりの衝撃を与えることになります。

布団や毛布の落下はよく耳にしますが、その布団を固定すべきはずの止めバサミが落下するという盲点がそこにあったりもします。固定が甘かったり、突風により外れて落下することがあります。

ベランダ・バルコニーの手すりの布団干しは、とても危険な行為です。



布団干しは、マンションの外観を損ねるだけでなく、落下の危険があるから禁止されています。布団を干される方の多くは、そこを十分に理解されていません。

注意をしても布団を干し続ける住人さんが中には存在します。私の管理会社時代に直接注意したら、「そしたらどこに干せばいいのよ!」と反論を浴びせられました。これは使用細則で禁じられているマンションの話です。

干す場所のことを言われたので、ベランダ・バルコニー専用の布団干しスタンドの話をしましたが、そこで「私にそのスタンドを買えって言うの!」と怒鳴られました。(最終的に布団干しは止めてもらえましたが…)

 

 

布団干しスタンドは、安いもので3,000円程度で販売されています。このように便利な商品が市販されているので活用するといいです。

私が管理会社時代に担当させていただいたマンションは、全てベランダ・バルコニーの手すりに布団が干されていません。最初は反対意見も多く苦慮しましたが、きちんと説明することで理解してもらえました。

私の住むマンションのように事故が起きてからでは遅いです。ひとたび事故が起きれば、他人に多大な迷惑を掛けますし、もし人に当たれば取返しがつきません。

そこで後悔はしてもらいたくなかったので、とても言い難いことでしたが、私は担当させていただいたマンションの管理組合に布団干し禁止をすすめました。

自分たちの住んでいるマンションの使用細則に布団干しに関する規定があるか一度確認されるといいです。もし明確な定めがなければ新設することが望まれます。

 

 


 

-マンション生活

執筆者:

関連記事

マンション生活|これは絶対に知っておくべき!

  マンションには思わぬ落とし穴が存在する。災難というのは忘れた頃にやってくる。マンション内で起きる思わぬ事故、今回、これをテーマに語る。   バルコニーの締め出しに注意 私が管理 …

マンションの専有部分の設備の故障ってどこに連絡すればいいの?

    マンションに長らく住んでいると、住戸内のインターホンが故障したり、水栓レバーの付け根部分から水漏れが生じたり、住戸の鍵が抜けなくなったり、突然お湯が出なくなったり、色んな困 …

みんながいるから安心して暮らせる、それがマンションの良さ!

  マンションに長く住んでいると気付くことがある。一つ屋根の下に共に暮らすたくさんの人たちがいるってこと。 私はマンションに20年以上住んでいるのだが、顔なじみの住人たちと毎日たわいのない挨 …

分譲マンション|ベランダ・バルコニー・共用廊下に物は置けない!

  私のデべロッパー時代、そして管理会社時代に、マンションの共用部分に私物を置く行為に関する質問が多く寄せられました。既にマンションに住まれている方、そしてマンションをこれから購入される方か …

マンションの国際化|外国人居住者とどう向き合う!

  近年、マンションに住む外国人住民が増えている。地域によって異なるだろうが、私の住む街では、10年前に比べるとかなり状況が変わっていることに気付く。 2017年1月1日時点における国内の人 …




 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

 ブログ内検索
 カテゴリー