マンション管理

マンション管理|修繕履歴は一覧にまとめ保管しておくべき!

2019年7月20日

 

皆さんが住まれているマンションでは、過去の修繕履歴の記録簿が作成されていますか?

この記録簿は、どこの箇所をいつどのように修繕したとか、どこの業者に発注したとか、その修繕にいくら掛かったという情報が記入され、過去の修繕履歴を把握することができます。

マンション管理を行う上で、将来の計画というのは欠かせません。そこで重要になるのが過去の情報です。過去のことが分からなければ良い計画など作れません。

例えば、長期修繕計画を作成する際に過去の修繕履歴が必要になります。そして、大規模修繕の計画の際には、この修繕履歴は役に立ちます。

費用の記された修繕の記録簿があると工事の予算を組むときに便利ですし、次回修繕する際に金額の比較や業者の良し悪し、どれくらいの周期で修繕が必要になるのか、管理組合にとって有益な情報がそこにあります。

なので、これらの情報を整備保管しておくことでマンション管理がより適正に行えます。

この記録簿が重要なことを多くの皆さんが認識されていません。この記録簿が作成されていないマンションが多々見受けられます。

修繕履歴というのは大切な情報なので、早めに作成することをおすすめします。



管理会社の中には、マンションの修繕記録簿をきちんと整備しているところもあります。本来ならそれが当たり前なんですよね。

しかしながらその一方で、過去の修繕履歴が分からない、そんな管理会社も中には存在します。修繕履歴の必要性を理解していない管理会社は、場当たり管理しか行えないと断言します。そこにも管理会社の良し悪しが垣間見れます。

 

少し言い過ぎた感はありますが、委託先の管理会社に修繕記録簿の有無を確認してみてください。そこで無い場合は、言えば作成してもらえるはずです。

管理会社によっては専用のデータ管理ソフトを用いて修繕履歴の情報管理を行っています。このソフトがなくてもエクセルで簡単に作成できます。

作成してもそれを活用しないと意味がありません。修繕の際には、過去の修繕履歴を必ず確認するようにしましょう。

 


 

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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