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マンション生活

マンションの居住者の高齢化について考える!

2018年3月19日

 

近年、日本の人口の27.3%が65歳以上と言われている。そして平均寿命では、男性は81歳、女性は87歳、2065年になると男性が85歳、女性が91歳と男女ともに寿命が4年延びる。(内閣府の平成29年度版高齢社会白書による)

平成元年における平均寿命では、男性が76歳、女性が82歳、この30年間で男女ともに寿命が5年延びている。寿命が延びるのはとてもありがたい。だがそれとは裏腹に高齢化による深刻な問題が生じていることは確かなことだ。

最近よく耳にする「孤立死」、私の管理会社時代にもマンションにおける孤立死を目の当たりにしている。

今後、マンションの居住者の高齢化、お年寄りの単身住まいが増加していく中で、自分たちにできることはないのか、最近考えるようになった。

私の両親も80歳という年齢だから、安否確認、見守りというのは他人事ではなくなった。まだふたり一緒にいるから少し安心できるところはあるが、それが独りになると心配に変わる。

マンションなどの集合住宅では、それぞれに文化の違いがある。若い方が多く住まれているマンションでは、高齢者に対する意識とか関心は低いのが実情だと思うし、逆に高齢者が多いマンションでは、単身住まいの高齢者の安否を気にされる方が少なからずいらっしゃると思う。

これは集合住宅だけではなく、地域全体にも言えることだと思う。

孤立死がマンション内で起これば資産価値が落ちる、そんな心起きない記事をたまに見かけるが、それが事実であったとしても、どうしてだろう、そこに虚しさだけが残る。

他人事がやがては自分事に変わったりもするだろう。私は今、家内とふたり暮らしなのだが、数十年後にはきっとどちらかが単身住まいになるだろう。

決して孤立死を望んでいるわけではないが、単身住まいになるとそのような事態も状況によっては起こり得ると思う。そこを考えると先ほどの虚しさという感情は拭いきれない。

「マンション住まいは若いうちはいい」、そんな言葉をマンション業界にいたころ、よく耳にしたが、確かに若いうちは、子供のことが気になったりして、自分たちの老後のことはあまり気にしないし、孤立死に関心を抱くことはないだろう。

子供が巣立って、年齢を重ねる毎に老後の住まい方を考えるようになったりもする。

私の親戚の話になるが、定年後にマンションを購入し、その2年後に奥様が亡くなられて、その後に有料のケアハウスに転居されたのだが、理由を聞くと、「単身住まいになるとそこのマンションの方々に迷惑が掛かるし、話し相手がいないから孤立してしまう」、そんなことを口にしていた。

その話を聞いて、色々と考えさせられた。他人事ではなく、いずれ自分たちもそうなるかも知れない…

人間って、そのときにならないと分からないことや理解できないことがある。だからまだ先の話、そんな風に考えがちになる。

人間って、人に迷惑を掛けたくないって感情を持ち合わせていると思う。その迷惑がもし自分の死によるものだとしたら…



九州地方、隣接の山口県では「黄色い旗運動」というのがある。自分の安否を他人に知らせるという運動である。

 

写真:山口県長門市ホームページから引用

 

毎朝、自宅の玄関先に黄色いハンカチや旗を掲げ、「今日も元気です」というメッセージをその地域の方に伝えている。

お年寄りをその地域の皆さんで見守ろう、お年寄りが安心して暮らせるとても有意義な取り組みだと思うし、将来、自分が老いたときのことを考えると、ずっとこれからも続けてほしいと願う。

マンションでも知恵を出し合えば、色んなことが出来ると思う。

今のお年寄りのために、そして将来の自分たちのために…

 

 


 



-マンション生活

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