マンションの訪問者?の中には招かざる客がいる。泥棒と押し売りセールスマン、そして今回テーマとして取り上げる鳩である。
なぜ鳩はマンションを好むのか
鳩の本来の住処は、崖や川原などにある穴倉である。自然な場所に巣を作りそこに生息していたのだが、昭和期以降のマンションやビルの建設ラッシュによって、人間が作りだした建物に移住したと考えられている。
崖や川原などの自然界においては、鳩にとって天敵となる蛇などの爬虫類、鷹などの鳥類、イタチなどの哺乳類がいる。人間が作りだした建物にはこれらの天敵がいないから、鳩にとって安全な場所となる。
鳩は簡単に巣は作らない。いくつも候補先を探して安全と認めた場所に巣を作る。マンションが鳩にとって有力な候補先になっているのだ。
鳩が嫌がられる理由
鳩が人に嫌がられる理由として大きく2つある。ひとつは鳩特有の鳴き声だ。特に朝と晩に鳴く「ポポッポッポー」、何度も繰り返されるのだが、耳障りでうるさく感じる人が多い。
もうひとつはベランダ中にまき散らす鳩の糞である。私は動物愛好家なのだが、正直ここまでくると鳩は人間の敵に思えてしまう。
そして鳩の糞には害があると言われている。よく聞くのがクリプトコッカス・ネオフォルマンス感染症という病気だ。クリプトコッカスというのはカビ(真菌)の一種で、このクリプトコッカスを吸引することで発症すると言われている。
このクリプトコッカスについて詳しく知りたい方は、下にリンク先を貼っておく。
鳩は一度そこに住みつくとなかなかその場所から離れない。だが定期に移住すると聞く。今はマンションに来なくても、周りの環境が変われば自分たちの住むマンションに招かざる客が来るかも知れない。
私の住むマンションにもこの招かざる客が来る。鳩対策にはお金が掛かるのだ。鳩対策には色んな方法があるが、早めの対策と住人の協力、そして鳩の習性を知ることが必要不可欠だ。
鳩は歓迎されていないマンションだと悟ればいずれいなくなる。強引なセールスマンの方がかなり質が悪い(笑)。