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マンション生活

マンション内の自転車の持ち込みについて!

2018年3月5日

 

マンションの使用細則で、駐輪場以外の場所に自転車の駐輪を禁止しているマンションが多く見られる。

マンションによっては、各階の共用廊下に自転車の専用スペース(サイクルポート)を設けているマンションも稀に存在する。その場合、マンションの建物内への自転車の持ち込みを容認する使用細則が設けられている。

いずれにしても、マンションの使用細則の遵守義務はそこに住む区分所有者、占有者には発生する。

<遵守義務の根拠となる法令>

◇区分所有法第13条、第30条、第46条

第13条/共用部分の使用

各共有者は、共用部分をその用方に従つて使用することができる。

第30条/規約事項

建物又はその敷地若しくは附属施設の管理又は使用に関する区分所有者相互間の事項は、この法律に定めるもののほか、規約で定めることができる。

第46条/規約及び集会の決議の効力

規約及び集会の決議は、区分所有者の特定承継人に対しても、その効力を生ずる。

2 占有者は、建物又はその敷地若しくは附属施設の使用方法につき、区分所有者が規約又は集会の決議に基づいて負う義務と同一の義務を負う。

上記の赤字部分の「占有者」は、区分所有者以外の専有部分の占有者のことを指す(区分所有法第6条第3項)。同居している家族、賃借人がそれに該当する。

<参考となる規定>

◇マンション標準管理規約第3条、第13条、第18条、第19条

第3条/規約及び総会の決議の遵守義務

区分所有者は、円滑な共同生活を維持するため、この規約及び総会の決議を誠実に遵守しなければならない。

2 区分所有者は、同居する者に対してこの規約及び総会の決議を遵守させなければならない。

第13条/敷地及び共用部分等の用法

区分所有者は、敷地及び共用部分等をそれぞれの通常の用法に従って使用しなければならない。

第18条/使用細則

対象物件の使用については、別に使用細則を定めるものとする。

第19条/専有部分の貸与

区分所有者は、その専有部分を第三者に貸与する場合には、この規約及び使用細則に定める事項をその第三者に遵守させなければならない。

2 前項の場合において、区分所有者は、その貸与に係る契約にこの規約及び使用細則に定める事項を遵守する旨の条項を定めるとともに、契約の相手方にこの規約及び使用細則に定める事項を遵守する旨の誓約書を管理組合に提出させなければならない。

[補足]
区分所有法は、絶対的効力を有する強行規定(法令の規定のうちで、それに反する当事者間の合意の如何を問わずに適用される規定をいう)、一方のマンション標準管理規約は、国土交通省が一定のガイドラインを示すために作成したマンション管理規約のモデルのことをいう。



前述のとおり、マンションに住まれている方には使用細則を遵守する義務があるのだが、マンションによっては、自転車の駐輪方法などについて明確なルールが設けられていないマンションが存在する。

その場合、建物内に自転車を持ち込まれるケースや、駐輪場以外の場所(共用廊下など)に自転車を置かれるケースが見られる。そこでトラブルになるケースが多い。

また、駐輪場以外の場所に自転車の駐輪を禁止しているマンションでも、それが守られていないマンションも中には存在する。

そのときによく耳した言葉は

駐輪場に自転車が置けないから…

以前、駐輪場に置いていた自転車が盗まれたから…

まだこの程度なら気持ちを察することはできるのだが、中には言い掛かりを付けてくる居住者がいらっしゃる。

マンションによっては、子供用の三輪車の持ち込みを容認しているところもあるが、「三輪車が良くてどうして自転車はだめなのか!」、そんなことを口にする居住者もいらっしゃる。

ルールに不満があるのなら、皆さんの賛同を得てルールを変更すればいいのだが、文句は言うが行動に移さないから手に負えない。

そのマンションにルールが存在する以上、それは遵守すべきである。

ルールというのは、状況によって変えることができる。そのルールが使用細則に規定されているのなら、その変更は普通決議で行える。

個人的には、ルールを守らない人の意見というのは言い掛かりにしか聞こえない。一方では、不満を抑えてルールに従っている居住者がいらっしゃるだろう。



駐輪場以外の場所に自転車の駐輪を禁止しているマンションにありがちなケースがある。

「専有部分に自転車を置くのなら問題はないだろう」、この考え方である。

一見すると正論に思えるのだが、専有部分に自転車を持ち込む場合、アプローチ、エントランス、エレベーター、共用廊下を使用することになる。そこでトラブルが生じるケースが見られる。

共用玄関扉、自動扉、エレベーターの扉に傷が付く、床が汚れる、そんな意見を管理会社時代に耳にしてきたが、それを当事者に直接注意すると…

傷を付ける、汚すのは自転車だけではない!

使用細則に自転車の持ち込みを禁止する規定はどこにもない!

そんな意見が返ってくる。

マンションによっては「建物内への自転車の持ち込みは禁止」、この規定を設けているところもあるのだが、その規定が無い場合は、それ以上のことは言えなくなる。

個人的には、自転車は建物内に持ち込むべきではない、この考え方である。実際にエレベーターに同乗していたときに自転車が扉にあたって傷を付けた現場を直接目撃したことがあるし、特に朝の通勤通学時に平然とエレベーターに自転車を持ち込まれる居住者をみて不快さを覚えたからだ。

これには人ぞれぞれに色んな意見があると思う。

ちなみに私の住んでいるマンションは、「自転車置場以外の場所に自転車を置く行為」、当初の使用細則ではこれが禁止事項の中に設けられていたが、第2期のときに使用細則の見直しを行い、「建物内に自転車・バイクの持ち込み」、余談になるが「バルコニーの手すりに布団を干す行為」、これを禁止事項に加えている。

逆に持ち込みを容認するものとして、専有部分で保管できるもの、例えば持ち運びができる子供用の三輪車、分解可能で輪行袋に入れて持ち運びができるロードバイク、当然に車いすは認めている。

ロードバイクについては、最初は反対意見が多かったが、三輪車との論争の末(笑)、持ち運びができるもの、そしてエレベーター使用にあたっては他の利用者が優先する、この条件付で認められた経緯がある。これは三輪車も同じ扱いである。

駐輪場スペースの不足を補うために建物内への自転車の持ち込みを認めているマンションがもしかしたら存在するかも知れない。ただし、共用廊下、バルコニーには自転車は置けない、そこは注視すべきだろう。詳しくはこちら☟

▶ 分譲マンション|バルコニー・共用廊下には物は置けない!

その場合、専有部分に自転車を置くしかない。ママチャリを居宅内に置かれる方って、果たしているのだろうか?

 

 


 



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