台風は、毎年夏から秋にかけて20から30発生し、その多くが日本列島に接近しています。ひとたび日本列島に上陸すれば甚大な被害をもたらします。
マンションは強固に作られていますが完全ではありません。私の管理会社時代に台風による様々な被害を目の当たりにしました。そこで得た教訓を活かして、台風接近前には必ず事前の備えを行っています。
今回、「台風への備え」について語らせていただきます。
バルコニーの備え
本来、バルコニーに物を置く行為は禁止されていますが、皆さん小物などを置かれていませんか?
物を置く行為の是非は別にして、菜園用、観賞用のプランター、クーラーボックス、ウッドデッキ、ゴミ箱、ゴミ袋などは、強風によって吹き飛ばされたりもします。
そこで住戸の窓ガラスが割れたり、隣との境に設置されている隔て板が割れたり、最悪、階下に落下することが起こり得ます。これらは私の管理会社時代に目の当たりにした被害の実例の数々です。
なので、台風が来る前には、バルコニーや玄関先に置かれている小物は全て室内へ移動させることが肝要です。
「これくらい大丈夫だろう」、それが後に「まさか飛ぶとは思わなかった」に変わり、後悔を生みます。
昔から伝承されている「後悔先に立たず」「備えあれば憂いなし」、この2つのことわざがありますが、私の管理会社時代にこのことわざの意味を痛感しました。
前述のバルコニーや玄関先に置いている小物を室内へ移動させることも備えのひとつです。それ以外に窓回りとか停電時の備えがあります。
窓回りの備え
私の住んでいるマンションの窓回りには、ガラスが割れても破片が飛散しないように飛散防止フィルムを貼っています。このフィルムは台風の時に役立ちます。(詳しくはこちら👇)
マンションの災害への備え|飛散防止フィルムについて!
台風時に「強風で窓ガラスが割れないか不安」、こうした声をよく見聞きしますが、実際に窓ガラスが割れるととんでもないことが起きます。
私の小学生時代に、雨戸の壊れた木造の戸建住宅に住んでいました(笑)。台風時に窓ガラスが割れ、雨水と風が室内に吹き込み、家中が水浸しになり、畳に突き刺さったガラスの破片で姉が大怪我をしました。そんな怖くて辛い思い出があります。
台風時に窓ガラスが割れると怪我などの二次災害が起きます。実際に窓ガラスが割れると強風が室内に吹き込み大変なことになります。
過去の教訓から、自宅では窓ガラスに飛散防止のフィルムを貼っています。
飛散防止フィルムでなくても、直ぐに出来る対策として、窓ガラスに市販のテープを格子状に貼る方法があります。昔から利用されている対策法になりますが、ガムテープを用いると剥がすときにテープ跡が残りやすく手間が掛かるので、台風防災用テープ、養生テープがお勧めです。
台風時にサッシの隙間から雨水が吹き込むことがあります。サッシの下にタオルや新聞紙などを挟むことで室内への雨水の侵入は防げます。
窓回りの木材とかフローリングは、水に濡れると腐食しやすいのでご注意ください。それと、台風前の窓の閉め忘れにも注意してくださいね。出かける際は全ての窓をチェックしておきましょう。
停電時の備え
台風によって停電することがあります。日が暮れると灯りは必要になるので、懐中電灯・LED式のランタンがあると便利です。
それと、停電時にはスマホの充電ができなくなります。前もって充電しておけばよかったとその時になって後悔するものです。なので、台風前にできるだけ充電しておく、これは初歩的な対策になりますが、私はモバイルバッテリーを常にバックの中に入れて持ち歩いています。
台風時には、テレビやパソコンが使えません。そんなときのために電池式の携帯用テレビとかラジオを用意しておくと外部から情報を得ることができます。これは地震の時にも役立ちます。
マンションによっては停電時に断水が生じます。水が出なければトイレが使えなくなります。特に夏場は体が洗えないので不便です。
停電の復旧が長引けば生活に支障を来します。そんなときのために浴槽に水を貯めておくと何かと役に立ちます。
市販されている非常用簡易トイレもいざという時に役立ちますので、近年、備蓄されている家庭が増えているそうです。
災害時の備えとして、必要なグッズについては興味があれば、こちら👇の記事を読んでみてください。
マンションの災害への備え|防災リュックについて!
天災は忘れた頃にやってきますので、普段からの備えというは大切です。