大規模修繕

マンション大規模修繕の良し悪しは現場代理人で決まる!

2019年7月15日

 

マンションの大規模修繕を成功させるためには「良い施工会社を選ぶ」、これが必須となりますが、では良い施工会社とはいったいどんな会社を指すのでしょう。

今回、良い施工会社の見極め方について語らせていただきます。

 

大規模修繕の成功の鍵は現場代理人

マンションの大規模修繕の現場には、施工会社の現場代理人が置かれます。俗にいう現場監督ですね。

 

現場代理人は、請負者(施工会社)の代理人という立場になりますが、この現場代理人が大規模修繕の良し悪しを決める鍵となります。

新築の建設現場でも全く同じことが言えますが、全ては現場代理人の裁量に委ねられます。

工事現場には多くの職人が携わっています。そこで、足場、塗装、防水、シーリングの職人たちの手配、作業工程の管理、現場の安全確保、そして作業内容のチェックなどを指揮するのが現場代理人の役割です。

現場代理人には、工事知識と豊富な現場経験が求められますが、職人たちの士気を高める担い手、これが最も重要視されます。



大規模修繕の工事前に施工会社を選定しますが、その際にプレゼンテーションを行うのが一般化されています。それぞれの施工会社と面接して良し悪しを判断します。

ここで重要なのは、現場代理人に必ず出席してもらうことです。施工会社の中にはプレゼンテーション時に現場代理人が同席しないことがしばしあります。私だったら、その段階でその施工会社は落します。

なぜなら、工事の要となる現場代理人の顔を知り得ない、そして現場代理人の存在意義を軽視している企業体質をそこで窺い知れるからです。

プレゼンテーション段階で現場代理人が決まっていないとか、別の現場で出席できない、これは言い訳に過ぎません。これから工事をお願いする会社の責任者の顔を知り得ないのはリスキーなことです。

それと、プレゼンテーション段階で紹介される現場代理人が実際と異ったりすることがあります。色んな事情がそこにあるにしても、施工会社の都合で変わるとなれば、以後の工事も施工会社の都合で進められる可能性は高くなります。

もう一つ、現場代理人は施工会社の社員でなければなりません。なぜなら、請負人の代理人という立場になるからです。実際には下請け業者の社員が現場代理人になるケースがしばしあります。

役所の入札では別会社の現場代理人を立てることはできません。民間だから許されるものではありません。これは信頼を損ねる名貸しです。

施工会社の業者選考では、現場代理人を見極めること、そして施工会社との約束が重要です。そこで現場代理人に色んな質問を投げかけてください。全ての質問に対し、的確に即答ができる現場代理人なら信頼できるでしょうし、その現場代理人に就任してもらう確約が施工会社と交わせるなら安心できます。

 

次に現場代理人の良し悪しの判断材料になるのが資格です。代表的な資格は「一級建築施工管理技士」ですが、この資格保持者は相当の実務経験と知識があると判断できます。

一級建築士が現場代理人になるケースが多々ありますが、現場に精通していないと意味を持ちません。現場を熟知していないと職人たちの士気を高めることはできませんし、信頼を損ねれば手を抜かれます。

施工会社の与信も大切ですが、現場代理人の裁量によって大規模修繕の良し悪しが決まることを是非知っておいてほしいです。私がこれまで多くの現場を見てきた経験からはっきり断言します。

 








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