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大規模修繕

マンション大規模修繕|涙のバリアフリー対策

2017年5月28日

 

私が管理会社に勤めていたときの話になるのだが、大規模修繕について話し合うため、理事会が開催され、同席させてもらった。

開始早々に理事役員(中年男性A氏)から、このマンションに住んでいる高齢者のおばあちゃんの話が出た。

このマンションは6階建、総戸数24戸、そこに暮らす高齢者はそのおばあちゃんひとりだけである。

そのおばあちゃんは4階に住んでいるのだが、なぜかエレベーターは使用しない。いつも階段でのぼりおりをしている。

A氏がおばあちゃんに「階段はきついでしょ」と聞くと、「エレベーターは電気代がかかるから」と返事が返ってきた。

その階段には手すりがない。壁に手を寄せてゆっくりと下りる姿を見て不便に思えたそうだ。

そして理事会の席でA氏は「お願いがあるのですが、今回の工事で階段に手すりを設置してもらえないか」と嘆願された。

私はこの話を聞いて正直涙が出そうになり、とても優しい気持ちになれた。

他の理事さんたちも同じ気持ちだったようだ。反対者もなく、総会でも承認されたのだが、階段だけではなく、共用廊下、そして共用玄関口の階段にも手すりが設置された。

総会の席で若い男性B氏から出た言葉に再び感銘した。

「今困っている人がいるのなら、それがひとりだとしても手すりを設置してあげたい」

工事完了後しばらくしておばあちゃんから「ありがとうございます。助かります。」と書かれた手紙が管理組合宛てに届いた。

 

ひとりがみんなのために、みんながひとりのために…

 

 


 



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