地震の怖さ
いつどこで発生するか分からないのが地震です。ほぼ毎日地震というのは日本のどこかで発生しています。
これだけ多くの地震が起きているのに、意外と地震に対する意識が低いという実情があったりもします。
忘れた頃にやってくるのが天災です。
ここ5年間で日本付近で発生した震度5以上の地震は、計25回発生しています。(詳しくはこちら👇)
記憶に新しい、2011年3月11日に発生した東日本大震災、そして2016年4月14日に発生した熊本地震、いずれも未曾有の地震です。
東日本大震災の余震は100年続くと唱える地震学者もいます。今後も大きな地震が日本各地で発生すると言われていますが、地震に対する意識を忘れずに持ち続けることが肝要です。
私はマンションに住んでいますが過去に震度6の地震を経験したことがあります。何の前触れもなく突然大きな揺れが襲ってきて、その揺れが長時間続き、ギシギシと音が部屋中に響き渡り、気が付いたら小さな我が子を抱きしめていました。
本震後に続く余震も怖い、もっと大きいのが来るのではないか、そんな恐怖に怯えます。
東日本大震災、熊本地震では、これを超える激しい揺れが襲いました。毎日苦痛だったと思料します。
高層マンション特有の揺れ
高層マンションでは、長周期地震動という長くゆっくりとした揺れが発生します。東日本大震災のとき、東京に居た知人からこの揺れの話を聞かされました。
地上31階にその知人は住んでいて、地震後に続く長周期地震動で船酔いしたと言っていました。これは笑える話ではないですよね。
この長周期地震動というのは、高層階ほど揺れが長く大きくなるため、部屋の中に置いている家具などがその揺れによって移動、転倒し、下敷きになったり、ガラスの破片で怪我をする危険性が高まります。
高層階では必要不可欠となるエレベーターが長時間停止し、長周期地震動や余震などの影響により、屋外への避難が困難になるケースも生まれます。特に高齢者においては孤立してしまう被害も生まれます。
断水するとトイレが使えなくなります。停電すると夜は足元が危険です。市販されているペットボトルの水には賞味期限がありますが、期限を過ぎたものは捨てずにトイレ用として保管しておく、足裏を怪我しないように室内履きの靴を家族分用意しておく、できるだけ靴底が固く厚いものがいいです。
管理組合がやるべきことは、地震を想定した避難方法の確立、そして高齢者への配慮、地震への備え、これは総会などの住人が集まる機会に5分10分でもいいから、“忘れない心掛け”を確認し合うことが望まれます。
大地震が起きたとき、自分たちのマンションだけではなく、辺り一帯も被災し、誰も助けてはくれません。自分たちの身は自分たちで守るという考え方が必要です。