最近よく耳にするのが、ゲリラ豪雨、都市型水災といった雨水によってもたらさせる災害だ。現在、全国各地で河川の整備が行われているが、完全に防ぐことはできまい。
そこで必要になるのが自主防災である。特にマンションにおいては、この防災に対する意識が低いのが実情ではないだろうか。
誰かがやってくれると思っても、結局は誰もやらない。それがマンションの特異性であり、盲点でもある。
長く住んでいれば、過去の水害事例などを知ることができる。だが想定外の水害が各地で起きている。私の住んでいる街は五大都市圏になるのだが、二十数年前にひざ下まで完水する水害が発生した。
満潮時そして集中豪雨が重なり、街中にある河川が氾濫し、街の至る所が水没した。だが、日頃の防災準備ができておらず、多くの建物の地下階、そして地下鉄に浸水被害が相次いだ。
この水災で多く使われたのが土のうである。この土のうは止水するために使うものだが、どこも品切れ状態、土のうに入れる土も無い状態であった。
その後において街では、その水災を教訓に建物に止水板(防水板)を設置したり、災害用の土のうを事前に常備するといったビルやマンションが増えた。
近年、吸水土のうが普及している。従来の土のうは、保管場所に困ることが多かったが、この吸水土のうは薄くて軽いし、必要枚数を重ねておけるから保管には最適だ。
保存期間は、未開封状態で5年から7年程度と長い。価格は商品にもよるが1枚1,000円程度である。
吸水土のうの使用方法について、参考になる動画を下に貼っておく。
この吸水土のうは、数年前にとあるマンションの理事長から教えてもらった。日頃の情報収集の大切さをその時に痛感させられた。
吸水土のうの存在を始めて知った方も中にはいるだろう。使う使わないは別として、色んな情報は知っておいて損はしない。
(記事更新:2019年11月23日👇)
家庭用ごみ袋を使った水のうの作り方の記事をネット上でみつけましたので、下にリンク先を貼っておきます。
▶ 浸水防止、土のう代わりにごみ袋活用の水のうも有効(リンク先:朝日新聞)