防災対策

高層マンション|防炎カーテンの使用の義務付けについて!

2019年11月18日

 

皆さん、

防炎カーテンってご存知ですか?

 

防炎だから燃えないカーテン…

 

防炎カーテンって?

カーテンの素材が燃えにくく、防炎性能を高めたカーテンのことを指します。この防炎性能には、素材が難燃性であるもの(A)と、通常の生地を難燃剤につけて防炎加工したもの(B)があります。

(A)は洗濯をしても防炎性能が持続しますが、(B)は洗濯すると防炎性能が消失しますので、再度防炎処理が必要になります。現在市販されている防炎カーテンは(A)が多いようです。2種類あるので防炎カーテンを選ぶ際は、ラベルを確認するか、不明な場合は店員さんに確認しましょう。

<注記:ココ重要です!>

防炎カーテンは、全く燃えないカーテンではなく、燃えにくいカーテンです。通常のカーテンと比べて5~10分程度延焼を遅らせる効果があると言われています。その間に避難できたり、消火活動が行えたり、僅かな時間に思えるかも知れませんが火災現場では貴重な時間になります。特にマンションではバルコニーは緊急時の避難通路となり、その避難口にカーテンが設置されているのでその役割は大きいと言えます。防炎カーテンは、燃えにくい=延焼を遅らせる、ここが重要です。

 

防炎ラベルについて

防炎カーテンには、公益財団法人日本防炎協会が実施する「防炎性能基準試験」に合格した証となる「防炎ラベル」が付いています。

自宅のカーテンが防炎カーテンかどうかを知りたい場合は、カーテンの裏面を確認してみてください。防炎カーテンならそこに防炎ラベルが縫い付けてあります。

 

義務付けの対象となるマンション

消防法の規定により、高さ31mを超える高層建築物では、防炎カーテンの使用が義務付けられています。(マンションの階数に例えるとおよそ11階に相当します。)

前述の高層建築物に該当するマンションでは、階数に関係なく全ての住戸が防炎カーテンの使用の義務付けの対象となります。よく誤解されやすいので注意してください。

<詳しくはこちら👇>

▶ 防災の知識と実際/消防庁

 

 

ここから先はいつものボヤキです。お急ぎの方はスルーしてください。



使用率が低いのが実情

防炎カーテンに関する法律(義務規定)の存在について、「初めて知った」って方、結構いらっしゃると思います。この件について“誰も説明しない”から使用率が低いという実情を生んでいます。

通常のカーテンは火災が起きたときに燃えやすい(危険)、だから防災対策としてこの法律が存在します。ですが、その先の周知がなされなければ意味を成しませんし、宝の持ち腐れで終わります。

 

誰が説明すべきなの?

説明すべき存在は、そのマンションを販売(仲介)する分譲会社(不動産会社)ではないでしょうか。そのマンションの構造によって防炎カーテンの使用の義務付けが課せられるとしたら説明するのは当然のように思えます。だって、マンションにはカーテンは必需ですからね。

カーテンは入居時には必要なので、売買(賃貸借)契約前の重要事項説明のときにその説明が望まれます。ですが、防炎カーテンの使用の義務付けについては、重要事項説明の中に含まれていないのが実情です。

 

仮に説明している不動産会社が存在するとしたら顧客を大切にする企業だと感心します。

重要事項説明の中に「専有部分の用途その他の利用の制限に関する規約等の定め」という項目がありますが、そこには専有部分の用途やフローリング、楽器、ペットに関する制限が記されています。

個人的な意見になりますが、カーテンについても同様に義務付けのあるマンションでは、カーテンは防炎カーテンに限る旨をそこにも記載すべきだと思います。

そして管理規約にも前述の規定を盛り込むべきです。そうすることで法律との整合性が保てますし、延焼を防ぐという目的を踏まえれば、マンション全体に関わる問題として、フローリング、楽器、ペットと同じ扱いにしても良いのではないでしょうか。

 

法律違反になるの?

義務付けの対象となるマンションで通常のカーテンが使用されると法律違反になります。おそらく発覚すれば消防機関から改善措置の命令が下されると思います。

 

防炎カーテンに変えてください!

 

消防機関による立入検査が行われた際に管理員室にも立入りがなされます。もし仮にそのマンションが防炎カーテンの義務付けの対象だとしたら、そこでチェックされる可能性は高いと思います。

管理員室に問題があれば、管理体制が行き届いていないと判断され全体に及ぶことが考えられます。そこで個人宅の抜粋チェックの可能性も出てきます。

管理員室のカーテンが防炎カーテンでなかったとすれば、管理会社の日頃の管理に対する危機管理体制の在り方が問われますし、管理員室は模範となる場所とも言えます。

防炎カーテンについて知らない方が多いと感じ、これを記事に取り上げました。

防炎カーテンの使用の義務付けは、人の命を守るためのルールであることを認識すべきだと思います。

 








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