総会・理事会

マンション管理組合|多数決原理の問題点!

2017年12月29日

 

マンション管理組合の総会、理事会の決議に際しては、多数決原理が採用されている。数で物事が決まるということだが、前提として十分な議論が採決する前には欠かせない。

多数決原理の問題点は、少数派の意見が抑圧されるという点にある。それと多数決の意見は正しい、この考え方に陥りやすい。

色んな議題に関して、ときには多数派の中に入ることもあるし、ときには少数派の中に入ることもある。自分が少数派の中にいるときに、もしそれが正しくはないと否定されるとしたら、きっと多くの方は腑に落ちないだろう。

 

多数決による採決というのは、あくまで最終手段に過ぎない。だがしかし、事務的に総会・理事会の議事が執り行われている感は否めない。

難しい議題に関して、理事会で十分な議論がなされないと総会で揉めることが多い。そこで強行採決ともなれば、納得のいかない区分所有者が増える。この繰り返しで管理組合運営がなされるとコミュニケーション、共通認識の合意など図れるはずもない。



理事会の存在意義

様々な事案について、最善策を考えるために理事会は存在する。なので、理事会では十分な検討、そして議論は欠かせない。

 

後に総会を開催するのであれば、総会シーンをイメージすることも必要になるだろうし、想定される意見の把握、場合によってはアンケートを実施して意見集約も必要になる。そして、理事会で協議した議事の情報開示も重要になる。そのために理事会議事録が存在し、区分所有者に配付してその事案について知ってもらう。

これがもし管理会社主導で行われる理事会だとしたら、それは何の意味も持たない。管理会社の意思に従うと後で痛い目に遭う(笑)。そこには理事会の意思が必要になる。

総会で色んな意見が出る。そして収拾がつかなくなり物事が決まらず、継続審議となる。そんな光景を管理会社時代に見てきたが、その多くが管理会社主導の結果の事象である。逆に理事会主導で十分に議論された議題では、総会で揉めることはほとんどない。

管理会社の視点と管理組合の視点の違いはそこにある。

理事会で尽くした議論は、総会での議論を集約させる効果を持つ。だから、実際のところ意見は少ないし、理事会で十分議論されたことに敬意を払う方も意外と多くいらっしゃる。

理事会の存在意義はそこにあると思う。

 

多数決原理の問題点

マンションに長く住んでいると色んな問題に出くわす。中には難題もあるだろう。その問題の解決に向けて大切なことは「議論を尽くす」「少数派の意見を尊重する」、この2つが必要だと思う。

多数決原理を事務的に用いるとすれば、そこにはきっと「嫉み」「僻み」「敵対心」などの後退的な感情が生まれ、それを拭いきれなければ、管理組合運営の足枷になるだろう。

 

集団組織というのは、ひとたび結束すれば良い方向に流れるのだが、一歩間違えば本当に怖い存在になり得る。

それ故にマンション管理組合にはコンセンサスが必要不可欠である。

 








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