「アンケート」とは質問調査のことを指しますが、理事会で議題について検討する際にこの方法を用いることがあります。
▶ 今後の動向が知りたい。
▶ 自転車の世帯毎の保有台数が知りたい。
このアンケートは、集会を開かずに皆さんの率直な意見が聞けるので合理的な方法と言えます。そこで今回、アンケートの実情とかポイント、注意点などについて語らせていただきます。
アンケートの回収率は低い
アンケートは便利な調査法になりますが、実際に行ってみると回収率はかなり低いのが実情です。アンケートの目的にもよりますが、回収率は5割程度です。(☜ 数値は管理会社時代の経験に基づきます。)
判断材料という趣旨のアンケートであれば、幅広い意見を聞きたいところですが、回収率が低ければ偏ったものになりがちです。なので、回収率を上げることが望まれます。
アンケートの作成と回収は、委託先の管理会社に依頼しますが、回収率が低いからといって提出の催促までは理事会から指示を出さない限り行うことはありません。
管理組合郵便受けに入れられたアンケート用紙を回収し、それを理事会に提出しているだけなので、これが5割という結果になります。
回収率を上げるための工夫を管理会社と話し合って実行すれば回収率は間違いなく上がりますので、実践してみてください。回収率が上がれば、判断材料としての効果が高まるのは言うまでもありません。
アンケート用紙のポイント
アンケート用紙には、「はい」「いいえ」の2つの回答が用意されますが、中には「どちらでもない」という曖昧な回答もあります。
この「どちらでもない」はいるの? もしかしたらそう感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、「はい」「いいえ」のみの回答だと記入されないことが多々見受けられます。これでは問いかけの意味を成しません。
そこで「どちらでもない」の回答を用意すると、意外とそこに回答される方が多く、理由を聞いたら、問いかけの趣旨とか内容が理解できなかったり、利害がそこにあって判断に悩むという意見がありました。
個人的には、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの回答を用意して、それぞれに理由欄を設ける方法が良いと考えます。私の管理会社時代にこの方法を用いていましたが、回答率は間違いなく上がります。
アンケートの趣旨については、鏡文に何の目的でアンケートを行うのかを伝え、このアンケートの必要性を十分に理解してもらうことが大切です。
それとアンケート用紙には号室・氏名の記入は必須です。匿名にすると誹謗中傷など常識外れの意見が書かれることがあります。
提出期限日は配付日から土日を挟む1週間が理想です。提出期限日を長めに設けると「後で記入」が「忘れる」に変わりますので、短くするのがポイントです。
アンケートを行う上での礼儀
アンケートを行う上で忘れがちなこと、それはアンケートに協力してもらった方への集計結果の報告です。この報告を忘れると後に苦情が生じることがあります。
強制力のないアンケートに協力してもらうからには、結果の報告はしっかり行う、これがアンケートを行う上での礼儀だと思います。
これはあくまでも個人的な意見なので参考にしていただければ幸いです。