マンション管理

マンション管理|他人任せは自分の身に降りかかる!

2017年11月4日

 

マンション管理は「他人任せ」はダメ、これが通説になっているのだが、視点を変えるともっと理解が深まる。

今回、これについて語りたい。

 

マンション管理は誰が行う

マンション管理は誰が行うものなのか、所有者の皆さんは既にお気付きであろう。

管理会社ではなく、管理員でもない、そう所有者が行うことを…

 

 

例えば車を購入したら、他人が管理するなんて普通は考えないし、承諾なしに他人に使用されたら腹立たしく感じるだろう。

自分の所有物を管理するのはあくまで自分なのだ。

だがしかし、実情はどうだろう。住戸の管理は自分たちでやるのだが、皆さんで使用する共用部分の管理はなぜか遠慮してしまう。そこに「他人任せ」という考え方が生まれる。

これもまた自然なことにように思える。

この「他人任せ」が起きないように、共用箇所の管理にあたっては、所有者の皆さんで作られた管理組合という組織が存在し、個々のマンションにおいて、管理規約が存在する。それによって管理組合の役割を明確にしている。



他人任せは自分の身に降りかかる

「他人任せ」がダメだと分かっていても、面倒だからという理由で他人に依存してしまう。そこに落とし穴が存在するのだ。

ここで物事の視点を変えてみよう。

マンションに住んでいて、自分が困ったときにその解決を求めて誰かに相談する。

もし、その相談した相手が真剣に取り合ってくれなかったら、どのように感じるだろう。「まるで他人事」、きっと多くの方が虚しく感じるに違いない。人によっては憤りを感じるかも知れない。

そう「他人任せ」が違う形となって自分の身にも降りかかるのだ。

自分のことのように問題を真剣に考える、これを「自主性」と置き換えることができる。

もし、全ての所有者がこの考え方を持てるとしたら、きっと皆さんが良き相談相手となろう。そして皆さんが理事長、理事に就任されても頼られる存在になる。

「他人任せ」は更に「他人任せ」を生む。

「自主性」は更に「自主性」を生む。

どちらを選択するかは、皆さんの自由である。

私は自分が困ったときに、ひとりでは解決できないから、マンションの所有者の皆さんに真剣に考えてもらいたい。だから「自主性」の方を選びたい。

選ぶということは、自分もまた「自主性」を持たなければならない。それは自覚している。

 

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身近に居て遠い存在

 


 

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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