マンション管理の未来予測!
今後のマンション管理の在り方について、これまでは管理会社任せ、業者任せでも良かった時代でしたが、数十年後を見据えれば自主管理の比率は今よりも高くなっていると思います。
要するに「自力で管理を余儀なくされる時代へと変わる」というのが私の未来予測です。このように唱えると根拠は?って話になると思うので、ここから解説していきます。
自力で管理を余儀なくされる時代へと変わる!
分譲マンションは今も増え続けています。新築分譲マンションの着工戸数はリーマンショック後かなり激減しましたが、それでも分譲マンションは建設され続けています。なので、新築マンションの需要が無くならない限りストックは増え続けます。
一方で国内の人口は2008年をピークに減少に転じており、これに伴い管理会社で働く労働人口は必然的に減少します。労働人口が減り続けると需給のバランスが徐々に崩れていくのは世の常です。
結果として、これまでのように当たり前に管理会社に管理をお願いすることが困難な時代へと変わります。請け手が少なくなると自主管理を余儀なくされ、これにより「自主管理の比率が高くなる」というシナリオです。
管理会社の人手不足は既に始まっていますが、管理会社の求人広告を調べてみるとかなりの数が掲載されています。業界関係者の知人の話では、色んなところに求人広告を出しても応募者が少ないと嘆いていました。
管理会社によっては事業を縮小しているところもありますし、敢えて年齢条件を撤廃し、求人を幅広く募っているところが増えています。
業種によっては外国の方を雇い入れるといった方策で人手不足を解消するケースが考えられますが、管理会社の場合だと、特異な業種なのでそう簡単にはいきません。敢えてこの件については深堀りしませんが、管理員、フロントマンの代用は正直難しいと思います。
この人手不足は管理会社だけの問題ではありません。修繕工事の業者さん、保守点検の業者さんにも言えることです。最近こうした業者さんたちの人手不足の話もよく耳にします。
人手不足を補う手段として「マンション管理のIT化」が考えられます。既に三菱地所グループ(イノベリオス株式会社)が自主管理のアプリ(クラセル)を管理組合向けに提供しています。
こうしたIT化は管理組合側にとってみれば都合の良いものになりますが、多くの管理会社は旧態依然のやり方を変えない企業が多いので、需要過多、供給不足ともなれば今の管理体制を無理に変える必要はないのでアナログの現状体制は今後も続くと思います。
そう考えると、自社都合もあるでしょうが管理組合の事情を先取りしたイノベリオス株式会社は革命的な企業といえます。
最後になりますが、マンション管理の未来予測なんて普通考えたりはしないでしょう(笑)。もしかしたら私は管理オタクの類?(笑)。既にこのブログサイトを立ち上げている時点で管理オタクですね(大笑)。
仮に二十年後を見据えるとして、そのとき私はこの世にいるのかな(笑)。このオチで今回の記事は終わります。