分譲マンション

分譲マンション|食材宅配サービスのあれこれ

2017年6月22日

 

今の時代、宅配サービスを利用される方が多い。このサービスの中に食材宅配サービスというものがある。夕食の食材などを自宅に届けてくれるサービスなのだが、私が管理会社時代に、このサービスの利用についてよく質問や相談を受けた。

オートロック付きのマンションの場合、本人が不在のときに荷物が受け取れないから、1階の共用玄関口の空きスペースに食材のボックスを置けるのか、宅配ボックスを利用できるのか、この手の質問が多かった。

共用部分に物を置くことは、管理規約によって禁止されている。詳しくはこちら

 

 

共用玄関口は、共用部分になるから物は置いてはいけない。堅苦しいと思われるかも知れないが、そのひとりを認めてしまうと誰もが物を置きはじめ、共用部分が私物だらけになってしまい、収拾がつかなくなる。

この食材の宅配ボックスの利用については、管理組合毎に考え方が異なるだろう。ボックスの数に限りがあるから「特定の人が継続して使用するのはダメ」という管理組合もあれば、「他の宅配物と同じだから規制できないのでは」という意見もある。

 

 

実情として、暗黙で利用されている住人がいたりもする。だが「ボックス数には限りがある」、そこを利用者は意識すべきだと思う。自分が継続利用すれば他の住人が利用できない、それから先は本人が考えることだ。

食材宅配サービスを利用される方の多くは、在宅時に届けてもらえるように時間・曜日指定が可能な宅配業者を敢えて選んだり、同じサービスを利用している住人の協力を得て利用されている。そこには他人への配慮とか工夫が存在する。

マンションによっては、1階の集合インターホンの暗証番号を使って食材宅配業者が出入りしている、そんなことを耳にしたことがある。なぜこの暗証番号を聞き出せたかは不明だ。

 

 

この暗証番号を知っているのはそこを施工した建設会社、マンションの事業主、そして管理会社以外知る者はいない。そこから先は読者の皆さんの想像に委ねる。

この暗証番号(4桁)は変更することができる。特定の部外者が出入りできないように適宜変更することが望まれる。マンションによっては建設工事の時に使用されていた暗証番号のままになっているケースも見受けられる。

 


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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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