マンションの管理員の人手不足は、マンション管理業界にとって深刻な問題となっている。業界のみならず職場となるマンションにおいても決して他人事ではない。
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この管理員の人手不足については、既にニュースなどで見聞きにしたことがあると思うが、最近、マンション管理業界で人手が足りないのは管理員という職種だけではない。
マンション管理会社の花形であるフロントマン、この職種が不足している。
今回、これをテーマに語りたい。
フロントマンの離職率が高い、これは昔から言われていることである。それには理由がある。
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マンション管理会社で働いている多くの知人から、「最近フロントの求人を募集しても応募者が以前に比べるとかなり減った」、そんな嘆きの声を聞くようになった。
確かにマンション管理会社の求人募集は以前に比べるとかなり増えている。その一方で求職者が少ないという実情がそこにある。
離職者が多い=人気の得ない職業
これが顕著に表れている。
そもそも、マンション管理業界で働らかれている方は中高年が多い。若手が少ないという実情がそこにある。なので、平均年齢も他業種に比べると高い。
若手が少ないというよりも、若手がなかなか育たないという言い方が正しいと思う。
私の管理会社時代によくマンションのお客様から言われたのは、「仕事大変でしょ」、この言葉である。確かにその言葉とおりに大変だった(笑)。
土曜、日曜の多くは総会、理事会でスケジュールが埋まってしまうし、様々なトラブルの対応でかなりストレスが溜まったりもする。
子供が小さい時に旅行に行ったり、遊園地などに連れていったりしてあげれなかった(悲)。
家庭を持たれている方は、残業も多いし、労働時間が不規則だから何かと大変だと思う。マンション管理会社によっては、労働改善を行っている企業も中には存在するが、ほんの一部に過ぎないだろう。
フロントマンの人手不足は「求職者が少ない」、それだけが理由ではない。
離職率が高い=フロント担当者が頻繁に代わる
お客様である管理組合がそれに不満を感じる、だから採用に慎重になる企業が増えている。少ない求職者の応募に対して、採用する側がシビアに選考するともなれば、当然に採用される人材の数は減る。これも理由のひとつに挙げられると思う。
それとフロントマンの定年による退職者が多いことも人手不足の要因に挙げられる。
国内の少子高齢化は今後加速するだろうが、フロントマンの人手不足もまた今後加速することが予知できる。そうなれば、マンション管理業界も然ることながら管理組合にとっても決して他人事ではない。
マンション管理会社から管理組合に対して、今後解約の申し入れが増えることも予知できる。そこには管理会社の人手不足が存在したりもする。
これはマンション管理会社だけの問題ではない。他の業界においても人手不足で悩む企業は今後増えるだろう。