マンション管理会社って何のために存在するのか…
管理組合を支援するのが管理会社の本来の役割であり、それが管理会社の仕事だと思います。実情はどうでしょう?
支援しますから「工事もください」になっている感は否めません。
保険契約もそうだし、大規模修繕工事、設計コンサルタントもそうですよね。
これは今始まったことではありません。
最近、思うように工事が取れないから、管理委託料の値上げに踏み切らざるを得ないって感が窺えます。これは管理会社の経営体質に問題があります。要はどんぶり勘定経営ってことです。
色んな仕事を抱え込むから本業が疎かになる。そして本来の役割を見失ってしまう。そこに問題があるように思えてやみません。
管理会社はマンション管理に徹してほしい..
私の現役時代に管理組合の皆さんから聞かされた言葉です。私自身もそのように感じていますし、私の理事長時代に気付かされました。
売上に繋がる仕事は根こそぎ受注する、私は何時しかそんな呆れた業界に嫌気を覚えました。そして本業が疎かになると全てが悪循環に陥ることを身をもって知りました。
だからいつまで経っても管理会社の評価は低く、信頼とはほど遠い存在になってしまっているように感じます。支援しますの言葉はどこへやら…
そういった事情もあって、管理会社は管理に徹して欲しいという意義がそこにあります。
フロント担当者って本当にたることが多い!
「対応が遅い」とか「資料はまだできないの」なんて、管理組合から言われても、フロント担当者は仕事を抱え過ぎているから事務処理が遅くなるのも当然です。
だから工事受注とか売上げに徹するのではなく、本業たる管理に徹して欲しいです。
少ない人員で大量の仕事を抱え込むと…
フロント担当者も会計の事務担当者もそう、大量に仕事を抱え込み過ぎです。だからミスが生じたり、やたら時間が掛かったり、人の入れ替わりが激しいんですよね、この業界って。
そこで働く社員は余裕がない、そこで真面な支援なんてできるわけがありません。支援したくても出来ないんですよ。だから事務的に仕事をこなすしかないんです。
マンション管理に徹して欲しいと願う前に、管理会社の経営体質を改善しない限り、ただの理想で終わります。