管理組合が変わらない限り、何も変わらない!

管理会社

管理会社の多くは本業では成り立たない!

2018年9月9日

 

管理会社は本業に徹するべきだ!

これは管理組合側の意見である。そんな声を最近よく耳にする。

私の住んでいるマンションを振り返れば、全くその通りだと思うし、実際に管理会社には本業のみ委託している。

フロント業務、会計業務、管理員業務、範囲を広げれば清掃業務、設備等の点検業務が本業として挙げられる。

しかしながら、全てのマンション(管理組合)が本業のみ管理会社に委託するとしたら、きっと多くの管理会社は経営が成り立たないだろう。



管理会社によっては、本業だけで黒字経営を続けている企業も存在する。

しかしながら多くの管理会社は、マンション管理に付随した修繕工事、水面下での業者からのリベートが経営の下支えになっている。

リベートとは業者から受け取る紹介料のことである。(詳しくはこちらの記事

管理会社によっては、不動産の売買事業、賃貸事業を兼ねるケースもあるだろう。

最近では、住戸内のサービスを手掛ける企業が増えている。エアコンクリーニング、ハウスクリーニング、物品販売、介護事業など、マンション生活に関わる様々なサービスである。

住戸外のサービスでは、カーシェアリング、コインパーキングなどが挙げられる。

管理物件を持っていれば、本業が赤字でもそれに付随する業務が発生するから、結果として黒字経営と化す。

管理会社変更(リプレイス)により、管理委託料が下がれば更に本業は成り立たなくなる。そこで社員の担当物件数を増やしたり、人件費(給与)を下げる、徹底した合理化を図るなどの企業努力は欠かせない。

本業に徹するべき、この声がもっと増えれば、赤字に転落する管理会社が増えるだろう。ただ安ければいい、その裏側には管理会社の経営危機が待ち構えている。そして管理会社が激減すれば、逆に管理委託料は上がる傾向になろう。

現在、管理会社のⅯ&Aが盛んに行われている。量で経営の安定化を図る、これがM&Aの目的にある。

量と質の関係は比例しない。量が増えれば質は当然に下がる。

本業に徹すべき、これは管理会社にとって大きな痛手の言葉となろう。

管理会社という相手を知ることも、長く付き合う上でとても大切なことではないだろうか。

 

 


 



-管理会社

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