マンション管理のことなら経験豊富な当社にお任せください!
当社にはこれまでの経験と知識を活かした提案力があります!
お~い、それって本当か?
このキャッチフレーズは、マンション管理会社のホームページなどでよく見かけます。
私はこの類の言葉を見聞きするたびに、「灯台下暗し」この言葉を思い浮かべます。
この灯台下暗し(とうだいもとくらし)の意味は2つあります。
1.身近に存在する物事に気付かないこと
2.探しているものが意外と身近にあったりすること
「身近に存在する物事に気付かいない」、これをマンション管理会社に当てはめてみるとこうなります。(あくまで自己解釈)
▶ 身近に存在する管理組合の声(要望、不満、評価)に気付かない
▶ 外ばかりみて既存の管理組合の大切さが分からない
▶ 管理会社自身の立場を理解していない
そして「探しているものが意外と身近にあったりする」、これを同様にアレンジしてみるとこうなります。
▶ 既存の管理組合のことをもっと大切にしなさい!
冒頭のキャッチフレーズは、管理会社のリプレイスの宣伝広告に用いられていますが、既存の顧客の中にはこれを読んで不快に感じる方もいらっしゃるでしょう。
このキャッチフレーズは「表の顔」、そして灯台下暗しは「裏の事情」とも言えます。既存の管理組合にこのキャッチフレーズを聞かせてあげたいです(笑)。
「いつになったら対応してもらえます」とか「うちの管理組合にも提案しろよ!」、そんな声が聞こえますが気のせい?
キャッチフレーズは誤解を与えないためにも、理想ではなく実現できているものを記載すべきだと思いますが…
「マンション管理のことなら当社にお任せください。」、そこで重要なのがその中身の部分になります。当然ですよね、知りたいのは中身ですから。でも管理会社に期待したところで、事務的な対応しか期待できない、これが現実かと思います。
管理組合が管理会社に期待する提案って、実は管理会社にとって都合の悪いものが多く、面倒で自己利益にならないから提案が棚上げされます。
逆に管理会社にとって有益なことは積極的に提案したがります。それって提案ではなく仕事を得るための営業に過ぎません。だから最初の営業(リプレイス)のときは一生懸命なんですよね。管理を受託するという有益性がそこにありますから。
私が管理会社時代に、総会、理事会、そして社内に寄せられた管理組合の意見、営業先の管理組合の意見の数々を見聞きしてきました。
▶ デべロッパーの子会社だから信用できない!
▶ 何かと対応が遅い!
▶ なぜ担当者が頻繁に代わるのか!
▶ 前にも言いましたよね!
▶ 書類に間違いなどの不備が多い!
▶ なぜ管理会社(1社)だけの見積もりなのか!
▶ 管理委託料や工事費などの内訳が不透明!
▶ この工事(保守点検)にいったい何%の利益を乗せているのか!
▶ 言わないと動かない!
▶ 改善提案が一度もない!
▶ 成果の精度が低い!
▶ 安かろう悪かろう!
▶ 高かろう悪かろう!
▶ 大手だから信用していたのに!
▶ 他のマンションの事例共有がなされていない!
思い付くだけでもこんなにあります…
これらの意見は端的に書いていますが、全て理があって正しい意見です。どれも正しいから、当時は返す言葉が見当たりませんでしたね(笑)。
これが管理会社時代に見聞きした管理組合の本音の意見です。裏を返せば、管理会社に与えられた課題とも言えます。
特に最後に出てくる「事例共有」、これについては、最も管理会社に期待すべきことではないでしょうか。他のマンションではどのような意見を持たれているのか、どのように対処しているのか、管理組合はそこが知りたい。それは管理物件を多く持つ管理会社にしか出来ないことです。
着飾ったホームページでは真実は掴めません。事実かどうかを見極めるには実際に付き合ってみないと知り得ません。そこで既存の管理組合の口コミってかなり参考になります。
私はネットの口コミサイトをよく利用しています。マンション関連で言えば、悪い評判にこそ真実が隠されているように思えます。結構露骨に書かれていますが、その多くは的を得ていると思います。
これらは全て個人的な意見ですが、裏事情を知るとキャッチフレーズがお粗末に思えるのは私だけ?