マンション管理会社の社内において、フロントマンは花形セクションと称され、最も重要視されるポディションになります。また、管理組合側にとってもフロントマンは頼りになる存在となり、重要な役割を担います。
しかしながら、私の管理会社時代に、このフロントマンの仕事について一つだけ疑問に感じることがありました。
疑問点
フロントマンは、総会・理事会をサポートする業務を担いますが、管理会社によっては、管理委託契約書に記載のない営業、これがフロントマンの役割になっていたりもします。
サポート業務と営業は相反する業務となるため、そこに矛盾が生じるわけですが、それを分かっていながら平然とフロントマンに営業を押し付けている管理会社の経営陣に疑問の念を抱きます。
営業を押し付ける経営陣
管理会社によっては、管理組合から受領する管理委託料だけでは事足りず、修繕工事や色んな商材を管理組合に提案し、売上げに貢献するようフロントマンにノルマを課しています。
また、業者(仕事)を紹介したときに裏でこっそり貰える紹介手数料、これも管理会社にとって貴重な収入源となるため、営業の一環として慣習化されています。
「提案」とか「紹介」と聞くとそんなに悪いイメージは湧きませんが、「提案営業」「紹介営業」と語尾に営業をくっつけると、商売っ気丸出しのイメージへと変わります。
しかしながら、フロントマンの多くはこの営業兼任を嫌います。(私もそうでした。)
管理組合との関係が拗れることをフロントマンは十分理解しているので嫌うのは当り前です。ですが、経営陣の考え方というのはそれとは違ってフロントマンに全てを押し付けます。
経営陣からしてみれば、フロントマンは花形セクションではなく、銭形セクションなんですよね(笑)。