私の管理会社時代によく目にしてきた光景…
私にはその質問が自分を誇示するただの自己満足にしか思えなかった。
総会というのは時間に制約がある。皆さんそれぞれの限られた時間の中で執り行われる。
ひとりの質問が繰り返されると他の人の発言の機会を失ってしまう。みんなの総会なのに蓋を開ければワンマンショー、そんな総会も実在する。
人は自分にケチをつけられるのは好きではなかろう。結局はひとりの意見に振り回され、無意識にそのひとりを意識したマンション管理が形成されてしまう。
みんなのマンション、総会なのに…
間違っているのを指摘して何が悪い!
(そんな声が聞こえてきそうだが…)
その質問をして何をどうしたいのか、そこを少し考えてほしい。
結論が見い出せない意見というのは本当に困惑する。逆に質問を投げかけ、皆さんで話し合う、これが目的とするなら有意義なものとなろう。
質問の目的、これって本当に大切だと思う。
分からないから質問する。この手の質問が多いと思うが、分からないことはできるだけ事前に調べる努力も必要だと思う。
質問の先に目的があるとしたら、きっと耳を傾ける人は増えるだろう。質問の先に問題の解決策があるとしたら、きっと理解が深まるだろう。
意見を口にするのは簡単なのだが、その過程、その先を読めないとただの自己満足、批判に終わってしまう。
その過程に努力や苦労がもしあるとしたら、軽々に意見など言えまい…
その質問って必要なのか…
私にも言えることだ。そして自分に問いたい。