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管理組合

管理組合の組織の在り方について考える!

2018年3月23日

 

マンション管理組合の形骸化って、ずいぶん昔からよく耳にするのだが、団体組織でありながら、なぜ形骸化が生まれるのか、今回、これについて考えてみたい。



そもそも、団体組織というのは、必ずそこには目的があって、自発的に作られる。民間企業、NPO法人、ボランティア団体、政治団体、宗教団体、国の機関などが挙げられる。中には天下り団体、外郭団体、?が付く団体も存在するのだが…

組織を結成するには「目的」「自発的」、この2つは欠かせない。そう考えるとマンションの管理組合という組織はどうだろう?

 

自然に起こる形骸化

管理組合という団体組織に関しては、区分所有法第3条にこのような記述がある。

区分所有法第3条(区分所有者の団体)

区分所有者は、全員で、建物並びにその敷地及び附属施設の管理を行うための団体を構成し、この法律の定めるところにより、集会を開き、規約を定め、及び管理者を置くことができる。

そのマンションに複数の所有者(区分所有者)が生じた瞬間から管理組合は成立する。管理組合とは、法律によって定められた団体組織になる。なので、そこには「自発的」という意思は持たない。

そして団体組織の目的は、条文の中にある「建物並びにその敷地及び附属施設の管理を行うための団体」、そう記されている。

法律によって作られた団体組織、それが管理組合である。

マンションを購入される方の目的は、そこに住む、人によっては人に貸して収益を得る、そこには個々人のはっきりとした目的がある。

しかしながら、法律に掲げられた目的というのは、自分でその必要性に気付かない限り、意識することはないだろう。

マンションを購入したら、管理会社がマンション管理を行ってくれる。実際に支障なく生活が送れているのなら、それが当たり前に思えるだろう。そして、その目的に気付かないまま10年、20年という長い年月が経過する。これによって管理組合の形骸化が生まれる。

そこには、管理会社に依存したマンション管理が存在している。



管理組合の存在意義に気付くとき

管理会社のホームページなどで、「マンション管理は管理組合が主体である」とか、「管理組合の立場で支援します」、そんなフレーズをよく見かけるのだが、実際にそれを実行に移せていない。

このように書くと、「マンションのために昼夜を問わず仕事は行っている」、そんな声が聞こえそうだが、そのフレーズには欠かせない、マンションの管理運営について「教える」という大事なことを多くの管理会社は行っていないだろう。

言われてからの「教える」は意味合いが全く違う。それは「伝える」になる。この「伝える」には真剣さとか自分の意思はそこにはない。だから、理事会とか総会の席で「支援」の言葉が出てこない。これはフロントの裁量によって異なるのでそれを追記しておく。

先ほどの「法律に掲げられた目的」というのは、マンションを所有されている皆さんで管理を行うという意味合いになるのだが、それに気付くときがある。

▶ 理事長になって気付く
▶ 理事役員になって気付く
▶ 監事になって気付く
▶ デべロッパーと揉めたときに気付く
▶ 設備の不具合が生じたときに気付く
▶ 管理会社の見積書を見て気付く
▶ 他社から見積もりを取り寄せたときに気付く
▶ 赤字の決算書を見て気付く
▶ 居住者間のトラブルが生じたときに気付く
▶ 台風後に気付く
▶ 大規模修繕のときに気付く
▶ 対応が遅いときに気付く

この気付くを書けばきりがない。管理会社時代に私は多くの失敗を経験しているから、逆に気付かされることが多かった(笑)。

これが1年目で気付く、5年目で気付く、10年目で気付く、それを教える人がいなければ、何かのきっかけで気付くしか手立てはないだろう。

ひとりが気付き、それに感化されて二人、三人とそれに気付く人が増える。そして、自分たちのマンションは自分たちで真剣に考えなくてはならない、そこでようやくそれに辿り着く。

管理組合の団体組織の意義(目的)をそこで初めて知ることになる。

 

色々と勝手なことを書いてしまったが、管理組合の団体組織について考える、そのきっかけになれば幸いである。

 

 


 



-管理組合

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