共用部LED化

マンション共用部のLED照明器具|一体型と管球交換型のどちらがお得?

2018年9月2日

 

LEDの寿命は一般的に40,000時間と言われている。日に12時間点灯している場合、年に換算すると約9年になるわけだが、その寿命後にLED照明器具まるごと交換する方法と照明器具をそのまま活かして管球のみ交換する方法の2つがある。

市販されている照明器具はそれに合わせて2つ存在する。タイトルに掲げている「一体型」とは、照明器具まるごと交換するタイプを指す。一方の「管球交換型」とは、照明器具をそのまま活かして管球のみ交換するタイプを指す。

何も言わずに業者に見積りを依頼すると一体型の照明器具が見積書に記載されているケースが多い。無知だと管球交換型と比較しないまま一体型が採用されることになる。

前述の通り、照明器具は2つのタイプがある。マンション共用部のLED化の検討にあたっては、初歩的な話になるが、まずそこを知っておくべきだと思う。なぜなら、長期的に試算してみるとコストに差が生じるからだ。



一体型と管球交換型のどちらがお得?

LED照明器具の価格について、一体型と管球交換型を比較してみると一般的に一体型の方が安い。一体型を選択するとLEDの寿命後に器具毎の交換が必要になる。そこでまた工事費が発生する。

一方、管球交換型の場合、既存の器具が活かせるからLEDの寿命後に管球交換のみで対応できる。全て一斉に交換する場合、仮に交換の手間賃が発生しても工事費に比べると安価になるだろう。

LEDの寿命は9年、一方の照明器具の寿命は10年と言われている。両者の寿命に大差はないから、そこだけを見ると一体型の交換の方が価格(イニシャルコスト)が安いからベストに思える。

しかしながら従来の蛍光灯照明器具の寿命も同様に10年と言われているが、実情として10年で器具交換に至るケースは少ない。マンションの多くは20年以上器具交換は行っていないだろう。故障した時には部品さえあれば修理で補える。

これを踏まえれば、LEDの寿命は9年、仮に照明器具の寿命を20年とした場合、LEDの寿命後に管球交換のみを行うことで逆に管球交換型の方が安くなるケースも出てくるだろう。

照明器具のメーカーに勤めている知人にLED照明器具の寿命について尋ねてみると、LED照明器具の方が構造的にシンプルな作りになっているから蛍光灯器具よりも壊れにくい、そんなことを言っていた。

LED照明器具が導入されてからまだ数年しか経っていないから、実質的な寿命が何年なのか未知数である。理論的に10年であっても実際にはもっと長いことは蛍光灯照明器具の実績から言えるだろう。

LED照明器具に限らず機器の寿命というのは、修理部品が生産中止となり、市場からその部品が消え、他に代替部品が無い時に修理対応は行えない、その事象が寿命と解される。

話は戻るが、前述のとおりLED照明器具を20年以上使い続けることができるとしたら、管球交換型の方がトータルコストで安くなるケースも出てくる。なので、イニシャルコストとランニングコストを踏まえた上での比較検討は欠かせない。

使用されるLEDの消費電力にもよるが、消費電力の値が小さければ小さいほど電気料金が削減できるわけだから、長期的なランニングコストの差は大きなものになるだろう。

LED照明器具について、色んな視点で検証してみると色んなことが見えてくる。

 

市場に多く出回っているものは、修理部品の生産中止に至るまでの期間は長くなるだろうし、逆に特殊な照明器具、人気のない照明器具については短くなるだろう。そこは各メーカーに直接確認してみるといい。

業者から見積書が提出されて、何も検証せずに金額だけで判断するのは禁物である。そこに注意を払う必要があるだろう。

 

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