マンションの管理組合の役員決めは輪番制、そして役職決めはくじ引き、これが恒常化している。公平性という観点から、このような決め方になっているわけだが、役職決めの際に重い空気が張り詰め、何かと苦労することが多いのではないだろうか。
私の管理会社時代によく耳にした言葉…
▶ 以前、理事長を経験しているので今回外してほしい!
▶ 副理事長であればなってもいい!
▶ 理事長は大変そう!
役職をくじ引きで決めるのなら10分も掛からないのだが、役職決めの前振りが長いから、マンションによっては役職決めに1時間以上掛かるケースもあった(笑)。
皆さんが共通して避けたいもの、それが「理事長」であり、それ故に理事長の具体的な仕事内容は皆さんの関心事でもある。
私は通常総会開催前の決算理事会のときに翌期の役職決めを兼ねることを推奨してきた。なぜなら、理事長の仕事内容を聞かれた際に、管理会社が説明するよりも当期の理事長がそれを説明できるから真意が伝わる。
参加者の誰かがイニシアティブを取らないと中々前には進まない。これが役職決めではないだろうか。
<関連記事>