管理会社

マンション管理会社|フロントの担当物件数の減少傾向、その裏側には!

2018年3月27日

 

マンションの管理会社に管理を委託する場合、そのマンションを担当する「フロントマン」が存在する。

フロントマンの役割は、管理会社の総合窓口役として、そのマンションの所有者および居住者の相談や苦情対応、緊急時の対応、理事会および総会の支援、管理員の指導教育、設備点検などの実施調整、分譲会社や設備業者との折衝など、その役割は広範囲に及ぶ。

この役割を果たすため、フロントマンには「マンション管理に関する知識と経験」「ソーシャルスキル」「コミュニケーション能力」は欠かせない。

フロントマンは激務、そんな記事をよく見かけるのだが、確かに昔はそうだった。今でも管理会社によっては過剰な量の仕事を押し付ける企業も存在する。これまでの歴史を考察すれば、かなり改善されているように思える。

フロントマンが担当するのは、ひとつの管理組合(マンション)だけではない。複数の管理組合を掛け持ちで担当しているのが一般的である。10組合程度、これが近年のフロントマンが担当する管理組合の目安になるだろう。(詳しくはこちら👇)

フロントマンの担当組合数から見えてくるもの



フロントマンの担当物件数が増えると、作業効率は下がる。結果として、迅速な対応が行えなかったり、総会、理事会における支援が疎かになったりもする。

リプレイスによる価格競争の中で、管理委託料の値下げ合戦が繰り広げられているわけだが、それとは逆行して、フロントマンの担当を減らす傾向にある。このような状況下が何を意味するのか理解できるだろうか。

一人当たりのフロントマンの売上は減るということ、つまり、管理委託料以外の項目で売上を確保する必要があるということだ。それが修繕工事の売上であったり、管理会社が損害保険の代理店を行っているのなら、保険契約で得られる代理店手数料であったりもする。管理委託料以外の売上でカバーしているということだ。

管理委託料が高い、それによりフロントマンの担当数を減らすことができる。だが、管理委託料が下がればその穴埋めをどこかで補う必要が出てくる。そうしないと管理会社は経営が苦しくなる。

管理組合はこのカラクリを理解されておいた方がいい。

 


-管理会社

執筆者:

関連記事

管理委託業務費の内訳から見えてくるもの!

  昔は、管理委託業務費の内訳のない合計金額しか記載されていない「管理委託契約書」が実情として多く存在した。 マンション管理適正化法が2001年8月1日に施行され、2003年4月9日に国土交 …

マンション管理会社が信用されない理由!

  今年も残りわずかとなりました。皆さん充実した1年を過ごせましたか? いよいよ来年2020年は東京オリンピックが開催されます。とても楽しみにしていますし、もちろん日本は活気付く年になるでし …

マンション管理会社の減少傾向が止まらない!

  分譲マンションを受託管理する管理会社が年々減少しています。2006年末時点で2,374社、これをピークに減少し続け、2017年末時点では過去最低の2,001社とピーク時の約85%にまで減 …

管理会社のリベートはここにも存在する!

  最近の分譲マンションは、最初から全戸にインターネットが使用できるシステムが導入されている。   システムというより、ブロバイダーとの一括契約という言い方が正しい。   …

マンション管理会社は自らの存在意義をもっと認識すべし!

  マンション管理会社は半世紀以上の歴史がある。この長い間、淘汰されずに今日に至っているのだが、時代が確実に変わっている一方で、やっていることは昔も今も変わらない。 マンション管理会社はこれ …




 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

 ブログ内検索
 カテゴリー