管理会社

マンション管理会社はこうすれば変わる?

2018年3月2日

 

 

マンション管理会社は、マンション管理を専業にしているプロである。そして管理組合と管理会社は利益相反の関係にある。

 

マンション管理をサポートするのが管理会社の役割、果たしてそうだろうか。

 

 

管理会社が管理組合の立場でサポートするのであれば、心強いし両者間のトラブルというのは起きにくい。だが、もしそうでないとすれば、必ずトラブルというのは起こり得る。

 

両者間のトラブルはこれまで実に多いし、絶えることはない。この事実から言えることは、管理会社は管理組合の立場にはなれない、この裏付けになるだろう。

 

だから、管理組合には主体性とか自主性が必要になる。これは国も言っていることだ。

 

両者間には知識の格差というものが生じている。失礼な言い方になってしまうが「片やプロ、片や素人」である。

 

長きに渡る歴史の中で両者間のトラブルの多くは、「立場の違い」「知識の格差」「利益相反関係」によって起こっている。

 

見方を変えれば、この3つを認識することで管理会社との正しい付き合い方ができ、トラブルは少なくなるだろう。

 

その中の2つ、「立場の違い」「利益相反関係」というのは変わることはない。ただし、「知識の格差」というのは変えることができる。

 

マンション管理について学ぶ、これによって対等以上になれる。学ぶ方法以外にも第三者の知識を借りるという方法もある。

 

 

その役割を担うのがマンション管理士である。マンション管理士は管理会社とは違い、管理組合側の立場でサポートが行える。この役割を担うのは他に存在しないと思う。(昨日のブログの記事でも同じことを語っているのだが…)

 

管理組合がマンション管理の知識を持つことで、管理会社というのは、管理に対する姿勢は大きく変わる。これは元業界人として直接知り得たことでもある。

 

マンションの所有者の中に、マンション管理に詳しい方がひとりでもいらっしゃれば、管理会社は襟を正す。「襟を正す」、変な言い方に聞えるかも知れないが、「不適切な管理を正す」という意味である。

 

業法違反、横領事件などの実態を例にとれば、「不適切な管理」は言い過ぎではなかろう。

 

管理組合にとって管理会社は無くてはならない存在、でも付き合い方というのは変える必要があると思う。前述の3つの認識は不可欠だと思うし、知識の格差を無くす努力は管理組合には欠かせない。

 

 

 


 

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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