管理組合が変わらない限り、何も変わらない!

総会・理事会

マンションの総会で物事が決まらない理由!

2018年3月17日

マンションの管理組合の総会では、そこで色んな話し合いが持たれるわけだが、最終的に物事を決める場でもある。

マンションによっては、物事が決まらず「次回へ持ち越し」なんてことも状況によっては起り得る。物事が決まらない、これを突き詰めると色んな理由がそこにあったりもする。私の経験則になってしまうが、以下の理由が考えられる。

理事会で十分議論がなされていない。

色んな意見が出て収拾がつかなくなる。

▶ 出席者が少ないという理由で先送りになる。

反対者の意見に押されて採決できずに先送りになる。

これ以外にも「物事が決まらない理由」というのは存在するだろう。



理事会で十分議論がなされていない

物事の取り決めにあたっては、理事会で議論を尽くす、これはとても重要である。理事会で決めるにしても、総会で決めるにしても、理事会での話し合いというのは、物事の取り決めに大きく左右する。詳しくはこちら☟

マンション管理組合|理事会がやるべきこと!

 

色んな意見が出て収拾がつかない

理事会で議論を尽くすと総会での意見は確実に減る。これは私の経験則によるものだが、早々に物事を決める事案が発生した場合、理事会における十分な話し合いが不可欠となろう。

先日、記事に書いた「民泊に関わる方針決議」、これも早々に決めなくてはならない事案になり得るのだが、理事会での話し合いが不十分だと、方向性が固まらずに総会で一からの話し合いになる。

そうなると、色んな意見が出て収拾がつかなくなるケースが起こり得る。

総会で色んな意見が出る、それはとても良い事だと思う。だが、大切な決め事がそこでは決まらずに先送りになるとしたら、事案によっては「管理組合にとって良くない事」に変わることもある。

時間的に余裕のある事案であれば、総会での十分な話し合いというのは有意義なものとなろう。ただし、先送りにも限度がある。

私の知人が住むマンションの話になるが、防犯カメラの設置について、10年の歳月を経ても決まらないというケースもある。自転車やバイクの盗難、車上荒らしが相次ぎ、新築当初からこの問題を抱えている。

自転車、バイク、車は自己所有物だから、管理費などの公金で防犯カメラを設置することに断固反対されている方が数名いらっしゃって、過去に何度も総会に上程されたが採決には至らなかったそうだ。

何の対策も講じないまま今日に至っているのだが、盗難被害が未だに続いているそうだ。

確かに自己所有物の管理に公金を遣うことに関して、そこだけを見れば間違っているようにも思えるが、その場所を管理(提供)しているのは管理組合になるし、多くのマンションで防犯カメラが普及しているという実情、その設置の目的がマンション内における防犯活動の一環だとすれば、公金の使途の範疇だと考えられる。(個人的な解釈)

これまでどのような話し合いが持たれたかは不明だが、防犯カメラの設置について賛成者が多くいらっしゃるのであれば、これまで費やした長い時間と被害の発生状況を踏まえれば、強行採決もありだと個人的にはそのように考える。

 

総会の出席者が少ない

マンションによって、総会に出席される割合というのは異なる。全員参加のマンションもあれば、3割に満たないマンションも中には存在する。賃貸比率の高いマンションでは、毎回同じメンバーとか出席者が一桁というマンションも存在する。

ここでいう出席者とは、実際に総会に参加される所有者のことを指す。

近年、議決権行使書を用いるマンションが増えているのだが、そこに賛否が記されていれば、その良し悪しは別としてこれによって物事の大半は決まるだろう。

議決権行使書を用いていないマンションであれば、出席者と委任状で物事を決めることになるのだが、総会の出席者が少ないとそこで物事が決まらないことも出てくるだろう。「この少ない出席者で決めて良いのだろうか?」、そんな意見が上り、採決をとらずに先送りになったりもする。

総会の出席者は期を重ねる毎に減っていく、それが実情であろう。そして出席者が固定され、顔ぶれがいつも同じになっている。私の住んでいるマンションがそれに該当し、これまでの20年間を振り返れば、同じ顔ぶれのメンバーが毎年8割程度いるから、アットホームな総会になっている(笑)。

議案の内容とか開催日時によっては、突然増えたりもするが出席者は5割に満たない。

 

反対者の意見に押される

先ほどの私の知人のマンションがこれに該当するが、反対者の意見に押されて物事が決まらない。これは管理会社主導のマンションに多く見られる。

理事会で十分議論を尽くすと、総会で仮に反対意見などが上がっても、自分たちの作った素案についてそれに至った経緯とか要点、必要性を上手に伝えられる。

これが管理会社主導になると、お膳立てさせた理事会の素案になってしまうから、反対者が出た場合、説明が上手くできなかったり、そこで揚げ足をとられることもある。

総会の議長は理事長が務める。その理事長が総会に上程されるそれぞれの議題を十分に把握できていなければ、反対意見が出た場合、採決にあたって躊躇されるのではないだろうか。

反対意見とか賛成意見とか色んな意見が総会では飛び交う。どれも貴重な意見である。だが、中には理不尽で自己中心的な意見もあろう。そういった意見を言う人に限って、声を高々と張り上げ、恰も正論の如く唱える。そして他人の意見を全く聞こうともしない。

その圧倒さに押されて物事が決まらないこともあるだろう。私の管理会社時代にそのような発言をされる方が意外と多かった。誰が聞いても「それはおかしいだろう!」、そんな難癖をつける方も存在する。でも、圧倒されて誰も文句は言わない。

物事を決めるって、考えてみれば難しいことなんだ…

 

 


 



-総会・理事会

執筆者:

関連記事

管理組合毎に総会のやり方は異なる!

  マンションの管理組合では、毎年総会という会合が開かれている。この会合のことを一般的に「通常総会」と呼ばれている。マンションによっては「定例総会」という言葉を用いたりしている。 私は管理会 …

マンション管理組合|総会の書面決議について

  多くのマンションでは、総会において書面による議決権行使を採用している。各議題の賛否を書面によって行使するという方法は、一見すると合理的な方法に思えるが、果たして良い方法と言えるのだろうか …

サイレントマジョリティでは何も変えられない!

  マンション管理組合の総会時に議長から「何か質問や意見はないですか?」、その問いかけに対し、意見を言える人ってどれだけいるのだろう。 ▶ 周りの目が気になる… & …

理事会の招集は理事長が行うべき!

  輪番制を採用しているマンションでは、持ち回りで役員が回ってくる。役員の任期は1年もしくは2年が一般的であるのだが、そこで開催される理事会の開催頻度は、それぞれのマンションで異なる。 年1 …

マンション管理組合|話し合うって!

  ビジネスの世界でよく使われている「PDCAサイクル」というマネジメント手法がある。     品質の改維・向上、継続的な事業活動の改善を推進するマネジメント手法になるの …

余白




余白

余白

プロフィール

著者:kurumi

元マンション業界人がマンション管理について本音で語るブログです。

余白

余白

余白

閲覧記事ランキング

カテゴリー

アドセンス広告




pagetop