自分の住んでいるマンションが外部からどのように評価されているのか、何かのきっかけがなければそれを意識することはないと思う。
中古マンションの購入者向けの情報サイトに、マンション管理に関するチェックポイントと題した記事を最近よく見かける。
マンションを購入する際は、ここをチェックしなさいという注意点が書かれているのだが、数ある情報サイトに共通することを列記する。
掲示板のチェック
掲示板の書面にはマンションの内情が記されていることが多い。例えば、騒音とかマナー違反に関する注意書面であれば、騒音の生じるマンション、マナー違反者のいるマンションというネガティブなイメージを部外者は持つであろう。(詳しくはこちら)
マンションには、売買、賃貸に関わる見学者が訪れる。その際に目に付きやすいのが掲示板になる。この場所以外にもエレベーターのかご内や建物の各所に書面を掲示されていたりもするが、その書面を見るのは住人だけではない。
ゴミ置き場のチェック
マンションによっては、ゴミの分別がなされていなかったり、ゴミ出しの指定された曜日、時間以外にゴミが出されたり、粗大ゴミをそのまま出したり、ゴミ置き場内が散乱していたり、ゴミ置き場を見ればそのマンションのマナー意識を窺い知ることができる。
回収されないゴミ袋をそのまま放置していると、特に夏場は不快な悪臭が漂うし、開放型のゴミ置場であれば、カラスや野良猫にとって恰好のえさ場と化し、ゴミが散乱する。本当に始末に負えない。
カラスは縄張り意識が強いからよく喧嘩をする。その罵声は耳に響くから、それで朝目覚めるのだけは勘弁してほしい(笑)。
野良猫も同様に縄張り意識が強いから、一旦そこに住みつけば、マンションに置かれている自転車、バイク、自動車におしっこ(マーキング)するから厄介である。そして発情期ともなれば夜通し鳴き続け、その鳴き声がうるさくて寝れない日が続く。
粗大ゴミの処分にはお金がかかる。出された方が不明だと、結局は管理組合が負担することになる。ゴミ置き場のルール違反というのは、マンション全体に悪影響を及ぼしかねない。
ゴミ置き場のルールの徹底、そこに住まう人のモラルが問われる。
以上の2つが共通のチェックポイントとして挙げられる。
マンションは住むために存在するのだが、見方を変えることも状況によっては必要になってくるだろう。例えば、自分のマンションを売却する、賃貸で人に貸す場合、買い手や借り手がマンションをどのように評価するのか、その視点(思考)が必要になると思う。
近年、住宅市場は供給過多の状況下にあり、人口減少により更に空き家が増え続けるだろう。
マンションの売却や賃貸はうちには関係ない、そう思ったところで、マンション内に空き家が増えれば、結局は自分に降りかかる課題と化す。
不動産会社が何とかするだろう、そう思ったところで、どのマンションも空き家問題を抱えていれば、自分のマンションだけ特別扱いはしないだろう。
自分の住むマンションがよりシビアに評価される時代、そんな時代が本当にやって来るかも知れない。
マンションの行く末を見つめたり、案じたりすることで、今やるべきことが見えてくるかも知れない。マンション管理というのは、色んなことを知り、先見性を持つことが大切だと思う。