ずいぶん昔から情報化社会と言われているのだが、マンション管理の情報について、管理組合の皆さんはどれだけ知っているのだろう。
色んな情報を入手しておかないと時代に取り残される。これはマンション管理に限らず、全てに言えることだと思う。なので、常にアンテナを張っておく必要があろう。
管理会社はマンション管理に精通している言わば専門家(プロ)である。本来ならそこから色んな情報が聞けて、それをマンション管理に活かす、これが理想に思える。
だが実際はどうだろう。管理会社の利益に繋がる提案は早くても、管理組合にとって関りのある情報というのが、なかなか管理会社から伝達(発信)されていない。これが実情ではないだろうか。
例えば、管理規約の改正であったりとか、マンション管理の設備に関する情報、マンション管理に係る法改正に関する情報、管理組合の財産の不正に関する情報、コスト削減に関する情報など、本来管理組合が知るべき情報が入手できていない。それが実情ではないだろうか。
管理規約の改正は後回し、そのうち忘れる、そんな管理会社も現実に存在するし、管理組合の財産に纏わる不正(管理会社の横領事件)など、管理会社にとって都合の悪いことは敢えて伝達しない、それが実情であろう。
管理組合の財産に纏わる不正、これは昔から改善されることなく今もなお続いている。どのようにしてそれが起こるのか、未然に防ぐためにはその経緯を知ることが必要になるし、そういったことが他のマンションで起きている、それを知るだけでも危機感は持てる。
管理組合にとって必要な情報、ためになる情報というのは、管理組合自らが入手しない限りなかなか知り得ない。
重要なことは管理会社から伝達されるだろう、もしそのように考えているのなら、それは大きな間違いである。
管理会社は管理委託契約に基づいた管理しか行わない。契約書に明確に記されていないことを提案したり、伝達したりはしない。
もしそれを行うことがあったとしても、個人の裁量に委ねられる。だから、「言わないとしない」、「言ってもしない」、これらの不満というのが状況によって生まれてくる。
なので、自分たちで情報を入手する、この考え方をまず持つべきだと思う。ただし、自分たちで情報を入手する場合、間違った情報も出回っているから注意が必要になる。
そこでセカンドオピニオンとしての役割を担うのがマンション管理士になる。
セカンドオピニオンとは、より良い決断をするために当事者以外の専門的な知識を持った第三者に意見を求めることである。
情報というのは、信憑性があり、そして正確なものでなければならない。ちなみにこのブログは個人の主観で書いているから、いずれにも該当しない(笑)。ただし、筆者の実体験によるものだから嘘は書いていない。
色んな情報を入手することによって、物事に対する価値観は変わっていくものだと思う。時代が変わるようにそれに合せて価値観を変えていく、これは必要なことなのかも知れない。
<追伸>
マンション管理の情報については、管理組合の皆さんで共有し合う、これも必要なことではないだろうか。「こんな話を知人から聞いたんだけど」「これってマンションにあったら良くないですか」、そんな些細な話で盛り上がったりもする。