マンション管理

マンション管理|理想と現実!

2018年2月27日

 

人が何か行動を起こすときって、必ずそこには「目的」があるだろう。その目的には、その人にとっての「理想」があると思う。

理想というのは、色んなことを知ることで生まれたりもする。他人に感化されたり、経験などを通じてそれが創られたりもする。

自分が掲げた理想を実行に移すことは容易ではない。多くが机上の空論で終わっているのではないだろうか。

仮に実行に移せたとしても、理想と現実のギャップがそこにあったりもする。マンションの管理ひとつとっても、理想と現実という言葉が当てはまる事象は数多く存在している。

例えば、管理組合の委託先の業者が掲げている理想(企業理念)、これが実際にやれているのか、正直疑問に感じることが多い。

マンション管理士が適切なアドバイスを行ったとしても、それが現実としてそうなるとは限らない。少なからず理想と現実のギャップというのは存在すると思う。

管理組合もまた、マンション管理の在り方について、理想を掲げたとしてもその通りに事が全て上手くいくとは限らない。

その理想が高ければ高いほど、ギャップもまた大きくなっていく。それが現実ではないだろうか。

私たちは、社会生活を送る中で常に理想と現実の挟間に立たされていると思う。

私は経営者時代に嫌になるくらいこのギャップに悩まされた。どんなに立派な理想を掲げても実際にそれを実行することは難しい。過去の経験からそのことを学んだ。

そこで発想の転換を行った。自分たちにできることから無理なく少しづつ始めて行こう。

現実を受け入れ、背伸びはしない…

実際にそれを実行してみると、物事が上手く行くようになった。少しずつ業績が伸び、この小さな積み重ねによって、年を追うごとに会社の成長を実感できた。

 

理想を先に持つことは必要なことだと思うが、それが実現不可能なものだとすれば、ただの机上の空論で終わってしまうし、それまでに費やした時間がもったいない。

第三者に業務を委託する場合は、最低これだけはやってほしい、この基準を設けることが大切だと思う。過剰な期待がそこにあれば、必ずギャップがそこに生じてしまう。

管理会社や専門業者が理想に掲げていることが実行に移せるとは限らない。だから最低という考え方が必要になってくる。これはマンション管理士にも言えることだと思う。

大風呂敷を広げ、そこで結果が伴わなければ、顧客から信用を失うだけである。

現実を受け入れて、小さなこと、出来ることから始めてみる。マンション管理にも必要なことなのかも知れない。

 


 

-マンション管理

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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