マンション管理を見直す際に、マンション管理会社自体を変更するケースがあります。
コストが下がり、以前よりも良くなった。
このような結果が得られれば、きっと苦労した甲斐があります。
すべてのマンションがそのようになれば良いのですが、実情はそれとは異なったりもします。
コストは下がったけれど、良くなったのは最初のうちだけ、そんな声を耳にするし、以前よりも悪くなった、この声を身近で聞くこともあります。
管理会社変更後の良し悪しというのは、管理組合毎に評価が異なるので一概に言えませんが、私が知る限り良くなったという話はあまり聞かないです。
本当に良くなるのか?
同一の管理会社でも委託先の管理組合毎に管理委託料は異なります。エッて思われるかも知れませんが、これが実情です。このブログサイトの記事で度々語っていますが、変更してもらった管理組合には過剰なサービスを行い、しかも管理委託料を安く設定する、そんな矛盾が存在したりもます。
企業努力を完全に履き違えていますよね。
本当に馬鹿げた話です
既存の管理組合の管理委託料は高いまま、それなのに管理会社を変更してもらった管理組合には、サービス、コスト面で特典を設け新規の顧客を優遇する、この業界に限ったことではありませんが…
矛盾にも程があります
管理会社は管理委託契約の解約リスクを補うために新規開拓が必須となります。解約に対して新規契約が減れば企業は衰退してしまうからです。だから、新規の物件受注を容易にするため、過剰なサービス、低価格を売りにするんですよね。
しかしながら、この手の企業は悪循環に陥っています。
新規の顧客獲得に力を注ぎ、既存顧客を大切にしない、だから解約が増えるんです。それを補うために更に新規開拓に力を注がなければなりません。まさに悪循環。
矛盾というのは、企業の考え方そのものだと思います。なぜなら、矛盾を作っている当事者だからです。結果としてあらゆるところに問題が存在するんですよね。危機管理のなさとかね。
矛盾=顧客を大切にしない
企業努力を履き違えている企業、顧客を差別する企業を果たして信用できるでしょうか。マンション管理は人が行うサービスであることを忘れてはなりません。
新規顧客に目を向けられる=既存顧客はなおざり
管理会社変更後、時間が経てば新規顧客から既存顧客へと変わる。やがては自分たちのマンションも「なおざり管理」になるのがオチです。企業体質はそう簡単には変わりません。
管理組合はそこを見抜く必要があります
私は管理会社の変更というのは「最終手段」だと思っています。これまで多くの管理会社をみてきましたが、どこも同じだと気付かされました。改善してもらうべきところを管理会社に告げ、それが実現できないのならその時に変える。「実現できない」、これが管理会社変更の大義になると思います。
私の住むマンションでは、マンション管理を見直した際に管理会社は変更していません。十数項目の改善を管理会社に告げ、結果として改善に至っています。もし改善できないのなら、きっとその時に変更していたと思います。
管理委託料は、実勢価格(相場価格)を知るために他社から自力で見積書を取り寄せ、管理会社と交渉して実勢価格に合わせてもらいました。新築時の管理委託料が高いことを見積りを比較することで知り得ました。
当たり前のことを当たり前に見直す
それで二十数年間、大きな問題もなく今日に至っています。