管理会社

管理会社の見積書がまかり通る理由!

2017年11月15日

 

マンションに出入りする工事業者に直接見積りを依頼したら断られる。これはよくある話である。そして次に出る言葉…

「工事の見積もりなら管理会社を通してください。」

マンションに出入りする工事業者の多くが管理会社の下請け業者である。管理会社との付き合いがあるから、それはビジネスとして理解はできるが、自分たちの顧客はあくまで管理会社だと言っているように聞える。そこに不快さを覚える。

これは、私が理事長時代に経験したことである。

その後、私の住んでいるマンションでは、管理会社と利害のない業者に工事を発注している。

なので業者は断りようがない(笑)。

管理会社は工事のプロではないし、管理会社が絡むと割高工事(利益上乗せ)になるから管理会社に発注はしていない。

いつもの如く露骨に書いてしまったが、全てを知っているからそのようにしている。



理事長の苦悩

理事長に就任後、管理会社から提出される見積書を見てその多くが管理会社名になっている。

1社の見積書で決めて良いのだろうか?

他社との見積もり比較をすべきでは?

そう疑念を抱いたところで、次の行動に移せない。そしてひとりで悩みを抱え込んでしまう。

他の業者を探す術も知らない、業者の良し悪しも分からない、工事内容も分からない、自らの言動に伴う責任も生じる、素人では全てが難題に思えてしまう。

理事会でその話をするにしても管理会社が同席している、他の理事から賛同が得られるのか不安になる、だから中々口に出せない。

 

管理会社の見積書がまかり通る理由

発注者は管理組合なのに管理会社が常に優位な立場、それが「管理会社の見積書がまかり通る」理由のひとつに挙げられる。

業者もまた、発注者である管理組合よりも管理会社に重きを置く、昔からそんな慣習が根強い。

誰も言わないから「管理会社の見積書がまかり通る」を生んでしまう。

誰もが行動に移せない。移さないではなく移せないのだ。これがマンション管理の難題とも言える。

 

管理組合が変わらなければ何も変わらない

見積もりというのはその良し悪しを検討するために予め取り寄せるものだから、他社と比較検討するのは自然な流れであり、当たり前の行為である。

1社だけの見積りでは、価格そして仕様が適正なのかが分かるまい。

このブログで何度も語っているが、管理会社は一業者に過ぎないし、発注者でもない。

何の権限を持たない者が優位な立場を手にすること自体が間違っている。

だから「間違いだらけのマンション管理」このブログを立ち上げた。

元業界人としての反省、自分への戒めでもある。

理事長がマンションのために真剣に物事を考えるのなら、マンション管理の在り方に疑念を抱かれるであろう。この見積りの在り方は、氷山の一角に過ぎない。

先ほどの理事長の苦悩、そんな思いをされているのなら私はこう後押しする。

マンションのことを真剣に考えているのなら自信をもって行動すべき!

管理組合が変わらなければ何も変わらないよ!

 


 

-管理会社

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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