理事会を開催する際に管理会社が議題を決める、日時を決める、そして理事会当日に管理会社が決めた議題に沿って議事が執り行われる。これが管理会社主導の典型と言えるだろう。
本来なら理事会で話し合う議題は理事長が決めて、理事会を招集すべきなのだが、これを実際に行っている管理組合はどれくらいいるのだろう。
管理会社主導に陥ると、管理会社の都合が優先され、管理会社の都合で物事が決まるようになる。
マンション管理の関心度の低さ、またマンション管理について教える人がいない、この2つがマンション管理の問題点の根幹にある。
関心度が低ければ、物事に対して積極的に動くことはしないだろう。だから管理会社からの指示待ちになる。
マンション管理に関心を持たれると都合が悪くなるのは管理会社である。だから管理会社はマンション管理について教えることはしないし、不都合なことに対して動こうとしない。
前述の「不都合なことに対して動こうとしない」の典型がマンション管理の見直しである。実例を挙げるとこうだ。👇👇👇
通常総会時に出席者からマンション管理の見直しの意見が上がり、来期の理事会で引き続き協議することが決まった。
理事会のメンバーが入れ替わり、話し合いが持たれると思いきや一向に話し合う気配がない。これはよくある話だ。
マンション管理の見直しは、管理会社にとって都合が悪い。
▶ マンション管理の見直し=管理委託料の減額
▶ マンション管理の見直し=管理会社の変更
だから管理会社は不都合なことに対して動こうとしない。
理事会が動かない限り、話し合う機会は持てないということになる。それで1年があっという間に過ぎていく。
管理会社任せにすると前述の一向に話し合う気配がないに結びつく。
いつの間にかこの話が消え去り、マンション管理の見直しの機会が失われる。
マンション管理に関心を持つことで、「管理会社主導」「管理会社任せ」が如何に間違っているか、そこのことに気付くだろう。そして管理組合主導の大切さが知れる。
管理組合主導になると、一向に話し合う気配はない、それが前向きな話し合いに変わる。
与えられた課題の解決を誰が成すべきか、それは理事会以外に誰もいない。
多くの方がマンション管理は管理会社が行ってくれるものと勘違いされている。まずこの考え方は正すべきだと思う。
管理会社というのは我が利益に重点を置き、自分たちのマンションのことは二の次である。
これは私の管理会社時代の経験、そして理事長経験を通じて悟った悲しい事実。