管理会社

マンション管理会社が信用されない理由!

2019年12月26日

 

今年も残りわずかとなりました。皆さん充実した1年を過ごせましたか?

いよいよ来年2020年は東京オリンピックが開催されます。とても楽しみにしていますし、もちろん日本は活気付く年になるでしょうね。

 

2017年4月にこのブログサイトを立ち上げて、早いもので2年9ヶ月が経ちました。

マンション管理に関する記事が中心になりますが、気付けばアクセス数が122万回を超え、私的にはびっくりしています。

このブログサイトに訪問してくださった皆様、本当にありがとうございます。

 

私はマンション管理業界にいたので、管理会社に関する記事が多くて、しかもそのほとんどが批判する内容の記事になっています(笑)。

個人的に感じることは、管理会社は信用されているようで実は信用されていない、これが業界時代に感じたことです。

マンションを買った時に既に管理会社がいて、そのマンションの管理の在り方が必然的にその管理会社によって決められているような感があって、マンション管理組合(所有者の皆さん)が無理にそれに合せなくてはならない、そんな風に感じたりもします。

そこで生じる矛盾とかギャップが、結局のところ管理会社に対する不満を生んだり、前述の信用されないが生じているように思えます。

管理会社の社員の中には、顧客から信頼が得られるように日々努力されている方も多勢いらっしゃいます。そこに仕事のやりがいを感じたりできますから。

管理会社で働かれている方って、真面目な方が多く、顧客を大切にしたいと考えている方が多いのも事実です。



先週の話になりますが、管理会社に勤めている友人から「管理会社の経営陣って本当に顧客を大切にしないよね。」、そんな愚痴を聞かされました。

そうなんですよね。現場で働かれているフロントマンは、立場的に顧客のことを最優先に考えなければ務まりません。一方の経営陣は顧客よりも会社が優先なんです。そこで両者の感覚のズレが生じます。

 

売上げって信用によって得られるものなのに、信用よりも売上げの方を経営陣は優先するんですよね。工事受注に躍起になるし、売上げに繋がることには必死です。

やるべき仕事がロクにやれてないのに顧客に対して求めるものが多すぎです。だから顧客から信用されなくなるし、顧客とよく揉めたりするんです。

 

他の記事にも書いていますが、フロントマンの離職率って高いんですよね。会社と顧客の価値観の違いの中で互いの間に入って板挟み状態に陥り、どっちつかずで目的を見失います。本当に入れ替わりが激しく、長くは続きません。

1回、経営陣たちにフロントマンを経験させるといいです。どんなに大変かが分かります。

逆にフロントマンを経験された方が経営陣になると、顧客とフロントマンの両者の立場が分かっているから、きっとトラブルは減ると思います。

管理会社ってきちんと仕事をすればそれなりの評価が得られ、それが契約継続に繋がります。そこで事業継続の安定化が図れます。管理会社の経営の魅力ってそこにあるんですけどね。

そこで欲を出して工事受注なんて無理なことをするからおかしくなるんです。

やるべき仕事がきちんと出来ていれば、そこを顧客は買ってくれます。ですが、それすら出来ていないのに背伸びしすぎです。結局のところ管理会社自らが顧客を遠ざけていることに全く気付いていません。それでは自業自得の自滅パターンになるのは当然です。

マンション管理会社が信用されない理由、ひと言で語るなら「顧客を大切にしない企業体質」にあると思います。

 


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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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