マンション管理

マンション管理の透明化とは!

2017年10月26日

 

マンション管理によく用いられる言葉に「透明性」「透明化」という模範に例えた抽象的な言葉がある。

▶ 管理組合運営の透明化
▶ コストの透明化
▶ 会計の透明化
▶ 〇〇の透明化

この言葉は、マンション管理の在り方において、国土交通省などの公的機関でもよく用られる言葉である。

この透明化を良しとするのなら、その逆は「不透明」ということになる。

透明性という言葉がマンション管理で用いられるようになったのは、ごく最近の話ではない。昭和期にも既に存在した言葉である。

それでは皆さんに質問するが、透明性とは何ですか?



その答えは、きっと個々に解釈の仕方が異なるのではないだろうか。

▶ 開かれたもの
▶ ガラス張り
▶ 見えるもの
▶ 正しいもの
▶ わかりやすい

今すぐに思い付くものを書いてみたが、これ以外の回答もあるだろう。

個人的には「理解する」「よくわかる」、この意図を表す言葉が透明性だと思える。

なぜこのようなことを敢えて書くのか、それには理由がある。

この透明性が形式的なものであったり、事務的に置き換えられて使用されるマンションが多いからである。

例えば、情報開示(情報公開)というものがある。マンション管理の実務において、ただ周知・伝達すればいいという事務的なものと化している。そこには「理解し合う」という大切なものが失われ、一方通行で終わっている感が否めない。

だから、後で異議が出たり、意見の食い違いが生まれる。

コストの透明化、これはどんぶり勘定の中身を正すとか、ブラックボックスを解き明かす、そんな意味があるのだが、これを細かく分解したところで、その必要性を理解していないと何の意味を持たないものになる。

マンション適正化推進法が平成13年に施行され、管理委託契約の業務仕様、価格の内訳が細かく表示されるようになった。これは透明性がその目的にある。

細かく表示すること自体に意義は持たない。それを理解することに意義がある。だから、透明性の本旨には理解という含みを持つ。

透明性、透明性、透明性…

マンション管理にくどいほど用いられる言葉なのだが、そこに「理解する」「よくわかる」が欠けると、それこそ無価値なもの、「無の透明」になる。

このような記事を書く私の方が本当にくどい(反省…)

 

 


 

-マンション管理

執筆者:

関連記事

分譲マンション|管理会社から管理委託契約を一方的に解除する事例が増えている!

  最近、管理会社の変更(リプレイス)が増えている。この間、それに関する記事をこのブログに書き綴ったが、今日、管理会社に勤めている私の知人から聞いた話で少し気になったことがあるから、それを題 …

マンション管理|適正価格を知ることが大切!

  管理組合の予算書とか決算書の支出項目に記載されている金額、これが適正なのか気になったことはありませんか。私の住んでいるマンションで第1期の予算書を見たとき、そのことが気になりました。 & …

平成30年度マンション総合調査から見えてくるもの!

国土交通省は、マンション管理の実態を把握するために5年毎に管理組合を対象としたアンケート形式の調査を行っています。 今年4月に公表された「平成30年度マンション総合調査」の中で気になった項目をまとめて …

マンション管理のコストは右肩上がり!

  マンションも人間と同じ生き物である。経年により建物や設備の劣化が進行する。安全かつ快適に暮らすためには維持管理は欠かせない。   新築当初はあまりコストはかからないが、5年を過 …

分譲マンションの管理|管理会社以外の相談先について!

  マンション管理の駆け込み寺 駆け込み寺とは、困って行き詰ったときに助けを求める場所のことを指しますが、マンション生活を送るうえで何か困った事が発生した場合、身近にいる管理会社を頼ることが …




 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

 ブログ内検索
 カテゴリー