社会集団の中で、物事をはっきり言う人がいる。☞ (ちゃんと自覚しています…w)
社会には、縦社会と横社会の2つが存在する。縦社会の代表格が企業である。そして学校も縦断的に層化した縦社会といえよう。
一方の横社会は、身近でいえば、今住んでいる地域社会、そしてマンションもまた横社会といえるだろう。
同じ言い方でも、縦社会と横社会とでは、言葉の受け取り方が少し異なる。
例えば、企業の経営者や役職者は、一般社員にとって目上の存在にあたる。その上役から、物事をはっきり言われたとしても、特段それに違和感を感じることは少ない。そこには立場の違いがあるからだ。
なかには、「部長少し言い過ぎだろう」、なんて愚痴を言う人もいるだろうが、立場が違うから、企業ではそれがまかり通る。
最近ではパワハラという労働問題があるから、部下への指導・教育にあたっては、言い方を含め考え方を改めなくてはならない。
逆に部下が上司に物事をはっきり言う場合、受け手にもよるが、多くは違和感を感じるに違いない。これも立場が関係してくる。
次に横社会において、物事をはっきり言う人を受け手はどのように感じるのだろうか。
横社会は、互いに同等の立場になるから、同じ物言いでも、縦社会とは少し異なる。攻撃的な言葉に思えたり、偉そうに思えたり、配慮のない言葉に思え、違和感を感じる人が多いのではないだろうか。
言葉というのは、立場の違いによって、解釈の仕方もそれぞれ異なる。だから、言葉というのは一歩間違えば、人間関係を悪化させてしまう怖さを持っている。
立場を弁えるという自分への戒めの言葉があるが、世間一般的に大切だと言われる理由はそこにあるのだろう。
マンションもまた社会集団のひとつである。理事長、理事会などの上部組織は存在するが、見方を変えれば、皆同じマンションの所有者であり、そこで暮らす住人同士になる。だから横並びという意識がそこにある。
物事をはっきり言う人は嫌われる。私がこれまで多くのマンションのコミュニティを見てきて気付いたことだ。だが同じ「はっきり言う」でも、その人の言い方にもよる。誤解を与えないようにそれに配慮した言葉を加える、その配慮のあるなしによって、大きく受け取り方が違ってくる。
言っている意味が分かるだろうか。
例えば、「それって間違っていませんか!」とストレートな発言、周りの人たちが聞けば、配慮のないきつい言葉に思える。
そこで配慮を少し加えてみるとこんな感じになる。
「これはあくまで個人的な意見なのですが、私はこのように思います」
言い方によって受け取り方は大きく変わってくる。
こんなことをブログで書いていると、なんだが自分が切ない気持ちになってくる…(笑)。
私はこれまでの人生、ストレート発言により、多くの損と失敗を経験している。かといって今住んでいるマンションでは、鬼嫁がいるからストレート発言には注意し、ちゃんと立場を弁えている(笑)。
ストレートな発言がまかり通る世の中なら、きっと多くの場所で色んな反乱が起きるだろう。
誰しも争い事は嫌うし、関わりたくはない。だから、ストレート発言は、世間一般的に嫌われる言葉なのかも知れない。
個人的にそのように感じる。
やっぱり行き着くところは、配慮が大切ですかね。