永住するつもりで購入したマンションでも、急な転勤、転職、様々な事情により、マンションを手放したり、賃貸で人に貸すこともあるだろう。
そんな時に普段あまり気にしないマンションの価値というものが外部から評価される。
最初から投資目的でマンションを購入するのなら、マンションの価値を意識するだろうが、多くの方は、自分たちが住むためにマンションを購入するから、外部の評価などあまり意識することはないだろう。
よく不動産会社や管理会社が「資産価値」という言葉を使用するのだが、外部から見たマンションの価値として用いられる言葉である。
だから当事者であるマンションの所有者は、この言葉を聞いてもあまりピンと来ないのが当たり前なのかも知れない。
だがしかし、マンションを手放すとき、賃貸で人に貸すときに、深く関わることだけは知っておく必要があろう。
マンションの価値というのはどこを見て評価されるのだろう。
立地、周辺環境、築年数、規模、管理状況
これらが評価の対象となる。他にもいくつか挙げられるが、大きくはこの5つである。
立地、周辺環境、築年数、規模、この4つは変えようがない。
だがしかし、管理状況はそこに住まう人たちの意思(考え方ひとつ)で変えることができる。これはどのマンションにも言えることである。
管理状況とは、広義には住みやすさ、快適さ、安全性、コミュ二ティ、組織の活動状況、金銭的な負担部分などを指すのだが、どれも必要不可欠なものとなる。これは外部の評価を得るためのものではなく、住む上で必要になるものだ。
自分たちが良しとしないものは、外部から見ても評価されないということになる。
逆に自分たちが気付かない部分を外部から評価されることもある。
双方の立場で物事を考える、これからのマンション管理には必要なことではないだろうか。