先週の日曜日に不動産会社に勤めている友人が自宅を訪ねてきた。そのときに今の不動産事情の話を色々と聞かされた。
「今はマンションが高く売れる」、近年の不動産市況はバブルの最中である。
我が家のマンションの査定額を友人は冗談のつもりで言ったのだろうが、その価格を聞いて一瞬「売却しようかな」、と真剣に考えている自分がそこにいた。
5年前に不動産会社に机上査定を依頼したときの金額よりも、4割高い金額だったからである。そのマンション価格は築20年にしては異常とも思える。それが今の不動産市況であろう。
ローンの残債と売却時の譲渡所得税を差し引いて…
そんな計算している自分がそこにいた(笑)。
実際に計算してみるとかなり手元に残るから「老後資金に充当できるな」、そんなことを考えたりもした。
2020年の東京オリンピックが終わったら、その後に地価が下落に転じる、そして今を基準とするならばマンション価格の暴落というのが十分に起り得る。このプラス4割が逆にマイナスに転じることも予想できるから、友人の話を聞かなければ良かったとそのときに後悔した。
でも、マンションの価値というのは価格だけではない。それを私の家内が教えてくれた。
ひとり息子が長きに渡り住み慣れた我が家、今はその息子は社会人となり我が家にはいないのだが、帰ってくる愛着の場所がここにある。
そのように考えたら、売却の妄想が吹っ切れた(笑)。
マンションには、価格にかえることのできない価値というものが存在する。そのことを改めて実感させられた日曜日だった。