管理組合が管理会社以外の業者と取引している場合、その業者は管理組合ではなく、そのマンションの管理会社を重要視する。こんな間違った考え方が実情として多く存在している。
なぜこのようなことが起きるのか、管理会社にいる人、もといた人なら理解できよう。
管理会社を介さない業者は、管理会社にとって邪魔な存在だからである。
管理会社と向き合うのではなく、管理組合と向き合って仕事をされる業者も中には存在する。個人的にもっと増えてほしいと願う。
だが管理会社を介さず仕事を行うものなら、非協力的、状況によっては嫌がらせが待ち構えている。
管理組合のために仕事をしているのに管理会社が時として妨害することもある。誰のマンションなのか、勘違いにもほどがある。
業者は仕事の邪魔をされたくないから、管理会社にリベートという見返り料を支払う。そこには「協力してください」という意図がある。
本当に馬鹿げた話である。
だからマンション管理業界は半世紀経っても進歩しないのだ。
これに問題意識を感じない理事長そして住民もいる。
業者が管理組合に伺いを立てると、「そのことなら管理会社に言ってください」「管理会社を介してください」、これは本当によく耳にする言葉である。これによって、管理会社が天狗になる。
天狗になれば、私には権力があると勘違いする者が出てくる。そこでリベートをせしめる者が出てくるのだ。
これは政治の世界とよく似ている。権力を握ると人によっては汚職と化す。
リベートは、業者側にとって仕事をもらうための見返り、そして円滑に業務を行うために支払われるものである。
管理会社もそれを当たり前のように要求する。
このリベートをどう思われるかは、個々の考え方に委ねる。
私には無駄そして管理組合を軽視していることに腹立たしさを感じる。