自治会

管理組合と自治会の違いについて

2021年8月10日

 

分譲マンションに住まれている方で、管理組合と自治会の組織の違いについて、気になる方がいらっしゃるかと思います。そこで、今回、双方の違いをテーマに語らせていただきます。

 

管理組合と自治会の違いは大きく4つある!

 

1⃣ 当事者の違い

管理組合は、そのマンションの所有者で構成される組織、一方の自治会は、その地域の住民等で構成される組織である。

2⃣ 目的の違い

管理組合は、そのマンションの維持管理を目的とする組織、一方の自治会は、その地域に居住する住民同士の互いの親睦を図り、地域生活の向上を目的とする組織である。

3⃣ 法的な拘束力の違い

管理組合は、区分所有法(法律)で定められた組織であり、当然に法的な拘束力がある。一方の自治会は法律によって定められた組織ではなく、任意で作られた組織である。なので自治会は法的な拘束力を持たない。

4⃣ 加入意思の違い

管理組合の加入は、マンションの所有者になれば当然にその構成員になる。なので、所有者である限り脱会することはできない。一方の自治会は任意加入となり、脱会も任意である。



管理組合と自治会の違いは、前述のように異なりますが、マンション管理の実務において、混同された考え方を持たれたり、実際にそうした管理が行われていたりもします。

 

 

例えば、管理費等の口座振替時に自治会費も併せて徴収するといったケースです。本来なら加入団体がそれぞれ異なるので、別々に徴収すべきです。しかしながら、マンションなどの集合住宅の場合、世帯数が多いから一軒一軒自治会費を集金するのは大変な作業になります。

 

 

そこで便宜上、都合が良いからという理由で管理費と併せて自治会費を徴収しているに過ぎません。

 

当然、口座振替には手数料が掛かります。これは管理組合が負担しています。委託先の管理会社によって、口座振替手数料が支出項目となっていたり、支出項目に無い場合は、管理委託料の中にこの手数料を含めているケースがあります。いずれも管理組合が支払っていることに変わりはありません。

 

賃借人の場合、自治会費のみを口座振替で徴収しているケースもあります。その場合、口座振替手数料が掛かります。1件100円程度、これを毎月徴収するとしたら年間1,200円程掛かります。

 

自治会に掛かる経費を管理費から支出している、そこに問題があります。

 

 

こんなマンションも存在します。毎月支払う管理費の中に自治会費が含まれているケースです。そもそも管理費というのは、日常的なマンションの管理を行うためにマンションの区分所有者が負担している費用なので、使途として矛盾しています。

 

自治会に関係する議題を管理組合の総会に上程する、これも矛盾してますよね。自治会役員の承認とか理事会役員と兼任、自治会費の料金設定など、これらは自治会の決め事であって、管理組合にとって関係のない話になります。

 

管理組合と自治会の違いについて、総会で問題になったりもしますが、混同される方が意外と多いです。前述のとおり、自治会費を管理費と併せて徴j収すると自治会役員を総会時に選任するのは、面倒だからという理由で、全て便宜上で処理されています。

 

管理組合によっては、定期総会終了後に引き続き自治会の集会を開催するところもあります。完全に区分しているので、これが実務として正しいやり方だと思います。

 

管理組合と自治会の違いについて、理解していないと総会などで揉めることがあります。なので、事前に知っておくべき事だと思います。

 

<判例>

▶ 自治会費等請求事件/最高裁判例(2005年4月26日)

 








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