マンション管理会社というのは管理組合にとって良きパートナーであることが望まれますが、真のパートナーにはなれない、これが私の持論です。
パートナーという言葉は、協力関係などでよく用いられますが、そこに信頼関係がなければ成立しませんし、相手に損を与え、自分が得をする、そこにこの考えがあるとしたら、もはや協力関係ではなく敵対関係の相手になるでしょう。
私の管理会社時代に感じたことは、顧客の利益よりも企業の利益を優先する考え方が強くて、見せかけだけの演技が蔓延っていました。その演技に疲れ果て、仕事に対する誇りは持てず、常に罪悪感が付き纏いました。これが正直な感想です。
このように書くと業界反発を食らうわけですが、実際のところ、真剣に管理組合と向き合う管理会社は寡少かと思います。フロント担当者によっては、会社と違った考え方を持たれて顧客と真剣に向き合っている方が存在するのも事実です。
なので、会社というよりも直接担当となるフロントマンの仕事に対する想いとか熱意が重要で、会社(経営陣)がフロントマンの働きやすい環境を築いているか、そこに集約されると言っても過言ではありません。
フロントマンの離職率が高いのは、会社とそこで働く人材の考え方に大きな垣根があって、同じベクトルではないことがそのひとつに挙げられます。真面目なフロントマンほど会社に対する不満が募り、退職に至ります。私が業界にいたときにこの理由で辞めていく社員を数多く見てきたからそこは言い切れます。
売上重視、過剰な業務の押し付け、そして経営陣は無知でゴルフ三昧、こんな環境下でパートナーが育ちますかって言いたい。
今度のフロント担当者はいいよねって思っても、そういう方に限って長くいてもらえない、これが実情ではないでしょうか。これはフロントマンに限らず管理員さんにも言えることです。私の住んでいるマンションでも評判の良かった人はすぐにいなくなります😢。
管理会社といのは管理組合にとって身近で良きパートナーであってほしいと願いたいですが、その前に経営陣の意識改革が必須です。
パートナーというフレーズを聞くたびに虫唾が走るのはきっと私だけかも知れませんね(笑)。それにこんな記事を書くのも私だけかも知れません(大笑)。
商売相手でもきちんとメリット、デメリットを伝えれる人は信頼できますよね。きっとそれと同じように管理組合と管理会社の関係も単純にそんな関係なのかも知れません。