マンション管理

マンション管理のデジタル化について!

2023年3月11日

日本にインターネットが誕生したのは1984年と言われていますが、2000年に入ってから利用者が急増し、2007年にスマートフォンが登場して以降、色んなアプリが開発され、あらゆるサービスがこの1台で利用可能となり、今では日常生活に欠かせない生活様式の一部になっています。

 

 

企業におけるデジタル化は今や常識とされていますが、本題のマンション管理のデジタル化においては、委託先の管理会社に委ねられるところが多く、また管理会社側からすれば、顧客となる管理組合の意向を踏まえた上での対応となるため、完全にデジタル化へ移行するのは難しいといった局面があります。

また、2019年のパンデミック以降、三密を避けるため、WEB会議の需要が増えていますが、管理組合の場合、管理規約の改定が必要になったり、パソコンとかスマートフォンの端末の準備や操作上の課題があるので中々実践に至らないケースが考えられます。

 

 

特に若い世代が多いマンション(築年数が浅いマンション)では、WEB会議について前向きな話し合いができると思いますが、私の住んでいるマンションのように高齢化が進むと、面倒に感じる人が多いので現状維持になりがちです。

2年前の総会時にWEB会議の話題が上がりましたが、若い世代はそれに賛成でしたが、それ以外の方たちは消極的で話が前に進みませんでした。

WEB会議は合理的な方法だと思えますが、個人的にはバーチャルよりもリアルの方を好みます(笑)。年に1回しか開催されない総会では、直接会って話をすることに意義があるように思えます。

私みたいな人がいるのでデジタル化が進まずに旧態依然のやり方が続いてしまうのかなって、考え方を改める必要がありそうですね。反省…(苦笑)。



企業のデジタル化のメリットは、業務の効率化や生産性の向上になりますが、管理組合側からすれば、相応にメリットがなければデジタル化は進まないように思えます。

例えば、デジタル化により理事長や理事会の負担が軽減できるとか、管理費を低く抑えられるとか、それなりの理由付けが必要になると思います。

パンデミックでは感染予防というメリットがそこにあったわけですが、それと同じような納得のいく理由付けが必要になります。

管理会社もまた、デジタル化は必須の課題になるでしょうし、特に大手管理会社では合理化を図る上でのデジタル化は欠かせません。

近年、ロボット技術の進歩は著しく、真新しいロボットが次々に開発され、色んな分野で活躍していますが、管理員がロボットに? そんな時代が来るかも知れません。

ロボットといえば、ターミネーターに登場するシュワちゃんを思い出しますが、シュワちゃんが管理員、それをイメージすると防犯効果は高そうですが、住人にとってみれば毎日が窮屈に感じますよね(笑)。

 

 


 

-マンション管理

執筆者:

関連記事

マンション管理|見積りのチェックポイント!

  マンション管理に費やされるお金は30年で数億円にも及ぶ。ひとつ一つの支出金額は小さくてもそれが積み重なれば巨額な経費と化す。 なので、ひとつ一つの支出項目を精査することが重要であり、目先 …

マンション管理のコストは右肩上がり!

  マンションも人間と同じ生き物である。経年により建物や設備の劣化が進行する。安全かつ快適に暮らすためには維持管理は欠かせない。   新築当初はあまりコストはかからないが、5年を過 …

本音で語れるマンション管理のパートナー!

  パートナーとは共同で仕事をする相手のことを指す。 同じ目的(目標)に向かって互いに協力し合う、とても素敵なことだと思う。 管理組合にとってのパートナーって誰だろう。 そのマンションの所有 …

マンション管理|立ち上がるのは当事者、前へ進むのも当事者!

  このブログサイト「間違いだらけのマンション管理」は、2017年4月に立上げ、早いもので3年の月日が経ちました。 このサイトに訪れて頂いた皆さんに、分譲マンションの管理の在り方について少し …

マンション管理の情報入手、できていますか?

  ずいぶん昔から情報化社会と言われているのだが、マンション管理の情報について、管理組合の皆さんはどれだけ知っているのだろう。 色んな情報を入手しておかないと時代に取り残される。これはマンシ …




 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

 ブログ内検索
 カテゴリー