語り

マンションという財産を自分達で守る!

2017年8月10日

 

マンションをキャッシュで購入するにしても、住宅ローンを組んで購入するにしても、所有した時点で自分にとって貴重な財産となる。

その財産を守るのは誰なのか、改めて聞かれると「自分」と答えられる人がどれくらいいるだろう。

 

貴重な財産でありながら、守ることに関して感心や興味を持たない、これが常態化されているのだ。

守るとは、我が子を守る、そのように考えれば理解できよう。愛着を持って接し、病気をしないように健やかに育てる。マンションに置き換えるなら、感心を持って健全なマンション管理を行うになろう。

だがマンションの場合、この守るができていないのだ。そこには管理会社の存在が大きい。

自主管理の場合、誰も助けてはくれない、だから自分達でやるしかない。守る術を自発的に学んでいる。これがマンション管理の本来あるべき姿といえよう。

管理会社がいる、管理会社が守ってくれる、そのように多くの管理組合が錯覚しているのだ。管理会社は当事者ではないから、マンションを守ることなどできない。

管理会社ではマンションは守れない。私は管理会社時代にそれを悟った。管理会社と管理組合は価値観が大きく異なる。それが守れない理由と言える。

管理会社の価値観とは儲け主義にある。稼ぐための管理ということだ。そこには住人視点の考え方は存在しない。汚い表現になってしまうが「財産を守るどころか食い潰す」この言葉が相応しい。

そのような環境下で、それに気付かないままマンション管理が行われている。管理会社の存在が守る術を喪失させているのだ。

守る術を既に知っている管理組合は、きっとこれらの意味が理解できよう。

財産を守れるのは自分達しかいない。そのマンションの管理組合しか存在しないのだ。

それに気付けば、自分達のマンションを自分達で考える、この発想が生まれる。もっと良い方向にマンション管理を変えることができるのだ。

財産を守ることは大変である。それは子供の育児と同じである。だが共に愛着があるから苦難は乗り越えられる。

 


-語り

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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