語り

マンション管理組合運営|意見と文句は違う!

2018年2月16日

 

社会生活を送る中で、たまに意見とか文句を言われたりすることがある。そんなときに私は、それが意見なのか、文句なのかを瞬時に見極めようとする癖がある(笑)。

なぜこのような癖がついてしまったのか(笑)、それは管理会社時代の経験を通じて培かわれたことなのかも知れない。

一般的に使用されている「クレーム」という言葉があるが、日本語に訳すと「苦情」という意味にあたるのだが、言われた本人からしてみれば、仮にそれが意見であったとしても苦情に思えたりすることがある。当然文句は苦情の典型となろう。

私が管理会社時代に、社内でよく聞かせれた言葉がクレームである。「〇〇マンションの居住者の方からクレームの電話が入っています。」…

 

実際に話を聞いてみると意見であったり、要望であったり、相談であったりもする。明らかにクレームとは異なる。

クレームというものはそもそも存在しない、これが私の持論である。

最初からクレームだと思い込むことに問題がある。

意見とか、要望とか、相談があって、それに正しく向き合わなければ、苦情を生んでしまうことはあるだろう。

結果として、解決できない、満たされない、その先にあるものが苦情とか文句とか不満になると思う。ただし、そうなるまでの過程が正しければ、きっと多くの方は納得せざるを得ないだろう。

人によっては、最初から文句を言われる方もいるし、罵声で怒鳴りちらかす人もいる。

その前の過程もなく、突然そのように言われるのであれば、もはやそれは苦情ではなく言い掛かりと言えよう。

文句というのは、愚痴と何ら変わらない。

意見と文句というのは明らかに異なる。意見というのは建設的な考え方がそこにあるからだ。

だから人の意見は互いに聞くべきだと思う。意見を聞くというのは人を敬うことでもある。

これって、社会において必要なことだと思うし、マンション管理組合の運営面においても大切なことではないだろうか。

なので、私は意見と文句を識別するのが癖になっている(笑)。

 


 

-語り

執筆者:

関連記事

マンションの管理員室は誰のもの?

  マンションの管理員室は共用部分に該当する。中には専有部分として所有権の保存登記がなされ、管理会社の所有になっている特殊なケースもあるのだが、一般的には規約共用部分という扱いになっている。 …

間違いを正す!石丸市長の言葉の意味が理解できない面々…

  世の中の9割が理不尽でできている、そんなセリフをずいぶん前に聞いたことがある。 理不尽だと分かっていても、そこで間違いを正せる人間はほんの一握りしかいない。 だから、世の中の9割が理不尽 …

マンション業界|本田宗一郎氏から学ぶべきこと!

  皆さん、本田宗一郎氏はご存知ですよね。世界に君臨するホンダの創業者で「ものづくり魂」「120%の良品」「叱りの哲学」などで後世に名を残された偉大な方です。 本田氏の残した名言、教えという …

分譲マンション|人口減少でマンションはどう変わる!

  日本国内の住宅ストックは今や過剰とまで言われている。総務省統計局の住宅・土地統計調査によると2013年時点の空き家は全国で820万戸に及ぶ。この調査は5年毎に実施されているので来年201 …

マンション管理は計画性が大切です!

  マンションの損害保険料が高くなった… 最近、色んなところでよく耳にするようになった。 築年数の古いマンションでは大幅な値上げとなっている。築年数の浅いマンションもいずれは古く …




 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

 ブログ内検索
 カテゴリー