語り

出る杭は打たれる!

2017年8月7日

 

間違いを正す

一見すると当たり前に思えるが、私たちが生きる社会の中で、それを行動に移すのは容易ではない。それなりの勇気と覚悟が必要になる。

特に企業という組織を鑑みれば、企業の不都合な部分を指摘しようものなら、上層部からつまはじきにされる。そしてマンション管理組合という組織の中にも、色んなしがらみがある。

管理組合の理事長、理事の中には、管理会社の見積書が高くて疑念を抱き、そこで複数の業者から見積もりを取り寄せ、比較検討を行うこともあるだろう。

ところが、陰ではよからぬ嫌疑をかけらたりもする。他人任せではいけない、純粋に管理組合のために行っていることが、本意とは逆の評価を周りから受けてしまう。本人からしてみれば不本意なことであろう。

逆の評価とは、業者との癒着を疑われたり、異端児扱いされることを意味する。

 

 

日本文化には、寄らば大樹、そして出る杭は打たれる、そんな特有な風習が昔から根付いている。だれもが「そうあるべき」と共感を抱くことでも、それを実際に行動に移せば、陰で批判する者が出てくる。

正直者がバカをみる、そんな馬鹿げたことが管理組合内でも起きている。それでは何も変わらないし、変わるはずもない。

真面目に実行するだけでは、結局はバカをみるのは自分である。私の人生がまさしくそれだった。二度のリストラ…

真面目さだけでは通用しない、それが集団という組織にはある。本当に変えたいのなら、「かしこさ」を持つべきだ。

かしこさとは、「根回し」と「強固な大義」である。周りから賛同を得るためには下準備が必要になる。これが根回しである。

問題点を掲げ、それを解決するための手段(目的)、これが「大義」である。大多数が賛同できるもの、それが「強固な大義」である。

善意を貫くためにそこまでやらないといけないのか。しがない世の中だとつくづく感じる。

管理会社を変更するにしても、その2つが必要になる。

 


 

-語り

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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