マンションのために
マンション管理を私たちが全力でサポートします!
それが管理会社の使命…?
私は長きに渡りマンション管理会社で働き、管理組合に対してマンション管理のサポートを行ってきましたが、自分たちのマンションは自分たちにしか行えない、この意義とか必要性をそこから学び得ました。
そして、私の理事長時代に身を持って気付かされたました。
結局のところ、他人というのは「事務的なことしかできない」「言わない」わけで、実際にマンションのことを真剣に考えるのは「当事者にしかできない」、そこに行き着くと思います。
他人任せ、それがマンション管理の大きな問題であって、他人への依存が大きくなればなるほど、マンション管理というのは上手くいかない、そのように感じます。
なので、自分たちにできない部分をマンション管理会社にお願いするとか、マンション管理士にお願いする、この考え方を持つことが大切だと感じます。
自分たちで判断するのは難しい事案については、第三者の意見を参考にして、最終的に決めるのは自分たち、状況によっては自分たちで行う、これも必要かと思います。
こうした考え方を持てるとしたら、マンション管理の在り方というのが大きく変わると思いますし、主体性が管理組合にあることに気付けます。
現在生じている新型コロナウイルス感染拡大により、管理会社にもできること、できないことが生じるわけで、そこでお願いしてもできないことは多々出てくると思います。
管理会社のサポートというのは、自ずと限界が生じるわけで、そこに管理会社の使命は持ち得ないことに気付けます。
緊急事態宣言が出されている最中、マンション管理会社に依存する記事をネット上で見かけたりしますが、他人依存を推奨する記事を見かける度に私には疑問に思えてなりません。
ゴミ出しとか共用部分の清掃を管理会社が行うのは当たり前…
マンションの共用箇所の消毒を管理会社に徹底させる…
それが緊急事態における管理会社の役割、果たしてそうでしょうか…
自分たちのマンションは自分たちで守る
私の住んでいるマンションの管理員さんは、緊急事態にも関わらず普段と変わらず出勤してくれています。
管理会社の本部からは「出勤は自己判断に委ねる」と言われたそうですが、こういう状況下でもマンションのために働いてくれています。そこには感謝の言葉しか見当たりません。
そこで清掃仕様にもない「共用個所の消毒を行ってください」なんて、私には言えません。
そんな中、今期の理事の方たちが持ち回りで消毒作業を実施していることを先週知りました。4月7日の緊急事態宣言の翌日から実施され、この活動には頭が下がる思いです。
誰から言われることもなく、マンションのために危険を顧みずに活動されている理事の皆さんを誇りに感じました。
自分にも何かできないかと思い、自宅で余っている消毒液を管理組合に寄付したところ、他の居住者からも寄付があったことを知り、そこでも温かい気持ちになれました。
これがマンションの良さだなあってつくづく感じました。