マンション管理には教科書などは存在しない。誰から教わるでもなく、自主的に学ぶしか方法はない。
一方では「マンション管理は自主性を持つことが大切である」と唱える声を聞く。国も私も多くのマンション管理士もこぞってこれを唱えているのだ。
手本なくしてどうやって「自主性を持て」というのだ。まさしくその通りだと思う。
マンション管理は難題が多く、各分野において専門性が求められる。マンション管理会社、マンション管理士でも難しいとされる仕事を、苦もなく管理組合が行うには無理があろう。
マンションを買って、すぐに自主性を持てという方が難題であろう。
だが、自主性が大切だというのは、管理組合の先人たちの意見でもある。色んな経験を経てこの必要性を悟っているのだ。すぐには理解できないだろうが、いずれ知れるということだ。
本来、マンション管理を学ぶ上で管理組合内で勉強会を行う必要があろう。教科書がない、教える人もいないのだから、自分たちで学ぶしかない。
管理会社に「その教える」の大役は務まらない。利益相反の教師なら不要であろう。
教師になれるのは、管理組合の立場に立てる、知識と経験を持ち合わせたマンション管理士しかいない。だが、マンション管理は本当に難しくて奥が深い、だからマンション管理の専門家と共にマンションについて考える。そんな学びの場を持つことも必要だと思う。これはあくまで個人的な意見である。
マンション管理士に声掛けすれば、マンションに出張してもらえる。ただし、その場合、有償(講師料、交通費の負担)となる。
公益財団法人マンション管理センター(国土交通省指定機関)のホームページにて、マンション管理に関わる無料セミナーが実施されている。開催される地域、定員数などに限りがあるが、興味があれば参加してみるといい。マンション管理センターのリンク先を下に貼っておく。